3日間の活動を経て、信州ウナギ調査隊の子どもたちが総合学習発表会に臨みました。海なし県・長野から、ウナギや豊かな海の未来について真剣に考え、自分たちにできることを探った子どもたちの熱い思いが会場に響き渡りました。
総合学習発表会では、4つの班ごとにが、それぞれの視点でウナギや海の現状について発表しました。意見の一部をお伝えします。
①「ウナギの漁獲量が昔は3,000トンだったのに、今は65トンまで減ってしまったことに驚きました」と語り、ウナギ資源の急激な減少を指摘しました。
②「ウナギなどの魚が得をすると人間が損をして、人間が得をすると魚が損をするから、やっぱり自然界のバランスは難しいと思いました」と、人間と自然の共生の難しさを指摘しました。
③「地球温暖化が全世界で問題になっています。海面の温度が上がり、魚たちがたくさん死んでしまうこともあるかもしれません」と、地球規模の環境問題がウナギや海の生態系に与える影響について発表しました。
発表会では、子どもたちが3日間の学びを通して考えた、未来の海に向けたメッセージも披露されました。
①「ウナギのなぞはまだ多いけど、これからもウナギのなぞを考えていつか答えを出したいです」
②「未来のためにできることは今からやっていこうと思いました」
③「自分たちでも出された魚などの命を無駄にせず、おいしく食べるなどもできます」
最後に、子どもたちは海なし県・長野に住む私たちにもできることがあると力強く訴えかけました。
「リサイクルをする。魚をたくさん食べる。海の生き物を知ること。食べ残しをなくす。ポイ捨てしないなどが大切だと思いました」と、日常生活でできる行動を挙げました。
また、「今のウナギがとれている量は少ないということをみんなに知ってもらい、みんながウナギを大切にしてほしいです」と、啓発活動の重要性を訴えた児童もいました。