日本財団が推進する海と日本プロジェクト・チェンジフォーザブルーでは、海洋ごみ削減を目指した様々な取り組みを行っています。上流県から海をキレイにをキャッチフレーズに掲げるながの海ごみゼロプロジェクトでは、海洋ごみ削減に取り組む長野県内の企業の取り組みや活動を国内外に発信しています。今回は、海と日本プロジェクトの連携パートナーとのコラボ商品を紹介します。商品名は、その名も…。
長野県松本市の名所、名産品のイラストが描かれたナチュラルミネラルウォーターです。国宝松本城がある長野県松本市は、環境省の「平成の名水百選」に選ばれた「まつもと城下町湧水群」があり、市内各地に水が湧き出ています。その中のひとつ、松本市大手にあるのが「女鳥羽の泉」。
江戸末期創業の蔵元「善哉酒造」(よいかなしゅぞう)が所有する湧き水です。多い時期は毎分200リットル、温度は年間を通じて15度。滾々と透き通った水が湧き出ます。今回は、この水をながの海ごみゼロプロジェクトとコラボしたオリジナルパッケージにして販売することになりました。女鳥羽の泉は周辺市民に愛されている湧き水で、コーヒーや緑茶、また、お米を炊く際の水によく使われるそうです。
「とても柔らかい水。また、ほのかに甘みを感じるのが特徴です」と杜氏の根岸則夫さん。この水を使った「善哉(よいかな)」は蔵元を代表する清酒。酒造りは水が命。美しい水が湧き出る環境がこれからも守っていかなければならいと根岸さん。湧水群の街、松本から、美しい水、そして、その先の海といった地球全体の環境を大事にしていきたいと感じています。
この日は、ポンプを使って3500リットルの水を採集。タンクを積んだトラックが向かった先は、塩尻市の信州エコプロダクツ。工場内でペットボトルに水を入れ製品化していきます。
今回販売を企画した松本市の大徳紙商事の古畑泰明さんは、「松本の湧き水のおいしさを多くの人に知ってほしいとの思いで製品化した。また、自然豊かな信州松本の湧き水は、川を通じていずれ海につながる。上流県松本の環境をよくすることは、その先の海、また、地球全体の環境を守ることにつながる」と考えます。
商品ラベルには、「信州から未来の海のためにできることから始めよう」とのメッセージを加えた上、近年世界の海で問題となっている海洋プラスチックごみ削減を啓発するため、ペットボトルのポイ捨てをやめようと訴えています。
「城下町の湧き水」は、500ミリリットル入りで、価格は170円。松本市の善哉酒造のほか、JR松本駅やアルピコプラザ内「松本のおみやげやさん」などで販売中。かわいいイラストが目を引き評判も上々の様子。松本のおいしい湧き水を飲みながら、その先の海の環境保全を願ってみませんか。
『城下町の湧き水』〜取扱店〜
Kami Labo.・善哉酒造・萬年屋 大名町店・やまへい
松本のおみやげや・松本のおみやげや MIDORI松本