レポート
2018.08.09

海と塩をめぐる冒険 in富山②

海を体験!

みんなを乗せたバスは、氷見市の「民宿わたなべ」に到着。すぐ前には大きな海が広がっています!

まずは「富山湾海岸をきれいにする活動の会」の俣本浩司さんに教わりながらビーチコーミング(漂着物の観察や分類)。海岸のゴミ拾いです。

流木の山

先日の大雨で、たくさんの流木やゴミが流れ着き、海岸には山ができていました。砂浜にも、流木や海藻の他、ビニール、ひも、外国語が印刷された袋など、さまざまなものが落ちています。あっという間に大きな袋6つがいっぱいになりました。

ゴミ拾い

大きなゴミを集めたところで、日本財団の宇田川貴康さんが実験を見せてくれました。ザルに砂浜の砂、バケツに水を用意しています。ザルの砂をバケツに入れると…? 

実験1

きれいに見えていた砂から、たくさんの小さなゴミが浮いてきたのです!!

実験2

海の水や砂には、もっと小さくて目に見えない「マイクロプラスチック」というゴミもたくさん混ざっているのだそうです。

「じゃあ、そのゴミはどこからやってきたと思う?」との問いに「海に捨てられた?」「外国から流れ着いてきた」と答える子どもたち。ところが「8割は、陸で捨てられたゴミが流れ着いてきたもの。長野には海がないから、自分たちとは関係ないと思っているかもしれないけど、そうじゃない」と言われてビックリ。

人間が捨てたプラスチックやペットボトルなどのゴミが、川を伝って海へと流れる。そのゴミが波や岩で砕けて小さくなり、餌と間違えて魚や貝が食べる。それを私たち人間が食べる、という循環になっている、というのです。

これまで、海からたくさんの恩恵を受けていることを教わってきた子どもたち。思いもかけなかったところで影響を及ぼしているというつながりに驚きです。

最後に翌日の塩づくりのため、海水をポリタンクで集めます。

海水すくう

が、海水をすくうだけでなく、やっぱり海を楽しみたい!「砂がいっぱいついた~!」「サンダル洗わなきゃ」「わ、しょっぱい」などと言っては海に入り、めったに味わえない海の感触を楽しんでいました。

海名残惜しい

海、しょっぱい

海岸から、天秤棒(?)を使い、拾ったゴミを運びます。

ゴミ運び
運んだゴミたち

俣本さんの話

最後に、毎日海岸のごみを拾っているという俣本さんからも「上流の人ほど、厳重にごみを処理してほしい」と話があり、みんな神妙な顔で聞き入っていました。

夕食

刺身や焼き魚、つみれ汁など、海の幸が満載の夕食後は、今日までの学習内容の振り返り。

それぞれ印象に残ったことをイラストにし、自分の思いもつづりました。「ゴミを捨てない」「きれいな海を守りたい」など、これまでに考えたことを発表してもらいました。

イラスト
イラスト発表1

イラスト発表2

朝は少し照れくさそうにしていた子どもたちも、このころにはすっかり打ち解け、ほかのエリアの子たちと一緒になって、にぎやかにおしゃべりをしたり、遊んだりする姿もありました。

さあ、いよいよ明日はお待ちかねの塩づくりです。

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