森・川・海のつながりを調べている天竜川調査隊。「海の調査」のため、1泊2日で静岡県を訪れています。遠州灘海岸の中田島砂丘で、ウミガメの放流をおこないました。
いつまでも名残惜しそうに海を眺め続ける子ども達・・・。しかしここで、また別の勉強をおこないます! 講師は全国川ごみネットワークの小口 智徳 理事。7月の「川の調査」に続き、二度目の登場です。
小口さんと共に、砂浜の小さなプラスチックごみを探す実験をおこないます。
砂浜の砂をふるいにかけると・・・
石に交じって、プラスチックの破片のようなものも見つかりました。
海辺のごみは、海辺で捨てられたものばかりではありません。上流で捨てられ、川を流れて海にたどりついたものもあります。プラスチックごみは、川や海を流れるうちに細かく砕け、微小な「マイクロプラスチック」になります。小さな魚がマイクロプラスチックをエサと間違えて食べてしまうことが、今 問題視されています。その小さな魚を大きな魚が食べ、大きな魚を人間が食べることで、有害物質はいずれ人間に返ってくるのです。
「この砂浜のあらゆる場所に、マイクロプラスチックが散らばっている。それらを全部拾ってキレイにするには、どれくらいの時間がかかると思う?」と、小口さん。子ども達は「1ヶ月?」「1年?」などと答えます。
「もっともっと! どれだけ時間がかかるかも分からない。全部拾うことは不可能かもしれない」
「でも、このプラスチックごみのように、まだ大きい状態なら、すぐに見つけて拾うことができるよね」
「まずはごみを出さないこと。そして、ごみを見つけたら拾うこと。それによって、未来のマイクロプラスチックを減らすことができる。みんなが放流したウミガメたちの命を、救うことができるかもしれない」・・・小口さんのお話を、隊員たちは真剣な表情で聞いていました。
宿泊先は、料理自慢のお宿「うなやす」さん!
盛りだくさんの1日が終わり、お腹はペコペコ! いただきます!
夕食は超豪華! うなぎ、お刺身、エビフライ・・・海の幸を堪能しました。