「信州 塩をめぐる冒険」茅野チームの2回目のフィールドワークが、7月21日に開かれました。
前回、身近にある諏訪地域の特産品の1つ「寒天」が、「テングサ」という海藻から作られている「海の恵み」であることを学んだ子供たち。「伝統文化と食で楽しむ」をコンセプトに開かれる「第17回くらの市」で、寒天を使ったメニューを販売しようと、学習活動をサポートしてくれている長野県立大学の中澤弥子教授(健康発達学部食健康学科)に「おいしい かんてんりょうりの作り方をおしえてください」とお手紙を送っていました。
中澤教授が考えてくれたのは、フルーツが入って見た目も可愛い「寒天フルーツボンボンゼリー」。
茅野チームのまとめ役を務める「NPO法人 信州協働会議」の八幡香さんに作り方を教えてもらいながら「寒天フルーツボンボンゼリー」作り開始!
ラップを敷いてあるお椀にブルーベリーやスイカなど、カラフルなフルーツを5種類入れました。
「たくさん入れすぎると寒天が割れちゃうし、少ないと寂しいよね」と八幡さんがアドバイス。「このまま食べたいなー」と言う声も上がりましたが、グッとこらえてバランス良くフルーツを入れます。
そこへ八幡さんが、お湯で溶かした角寒天と黒砂糖を入れたお鍋を持ってきました。フルーツの入ったお椀に温めた寒天を入れてもらいます。
「なんか変な匂いがする!」「この間の寒天の匂いじゃん」。前回学んだ「テングサ(海藻)」の匂いを思い出したようです。「買ってくれた人は、美味しいって言ってくれるかな?」これから販売する様子を思い浮かべて作業を続けます。
お椀に敷いてあったラップをまとめて、キュッキュと絞って輪ゴムで止めて、寒天が丸く固まるように形を作ります。
でも、上手にラップをまとめられず…「あれ…出てきちゃった!」。
空気が入らないように縛るのは、少し難しかったかな? 30個ほどできたゼリーは冷蔵庫で冷やして完成です。
作業のご褒美にあらかじめ作ってあった「寒天フルーツボンボンゼリー」をいただきました。「おいしー!」
「魔法の粉をかけると美味しいよ」と八幡さん。興味津々で魔法の粉をかけて食べると「美味しくなった!」「ちょっと苦くなった」「かけすぎたんじゃない?」盛り上がりました。魔法の粉の正体は…海でできる「塩」。
お客さんにも教えてあげよう。いざ! くらの市へ。
くらの市の一画にある「くらまえ食堂」に「寒天フルーツボンボンゼリー」を並べます。ほかにも地元の団体とコラボして作った「野菜の塩麹漬け」「岩塩入り甘酒寒天」「塩おむすび」など、塩を使った「海」を感じる商品が並びました。
「いらっしゃい!フルーツゼリーどうですかー?」「美味しいよ!」元気な声で呼び込みをすると「どれ?これ作ったの?じゃいただこうかな」お客さんが買ってくれました。
「塩をかけると美味しくなります」と魔法の粉も忘れません。 「美味しい」「いつ作ったの?」お客さんから声をかけてもらい子供たちの笑顔が弾けました。
次は、いよいよ1泊2日で富山まで冒険ツアーに出かけます。富山で、海で、何を見て何を感じて帰ってくるのか楽しみです。