2018年7月22日(日)に放送された第7回の内容を紹介します。ミニ番組シリーズ「海につながる長野県 ~海と日本プロジェクト in 長野~」は、NBS長野放送(8チャンネル)で毎週日曜 よる9時48分から放送しています!(編成事情により休止となる場合があります)
海と日本プロジェクトin長野では、「塩」をきっかけに、自分たちの暮らしと海とのつながりを学ぶ活動をしています。この日、茅野市のメンバーが取り上げたテーマは塩ではなく「寒天」。海と深い関わりがある、茅野の特産品です。訪ねたのは、茅野市の寒天メーカー。まずは、寒天の材料を見せてもらいます。
「色々な海からここへ、海藻が乾燥して届けられます。海の匂いするでしょ」と、優しく教えてくれるのは、松木寒天産業の熊沢美典さん。寒天の材料は、海でとれたテングサやオゴノリといった海藻です。
しかしなぜ、海のない茅野で寒天なのでしょうか。それは江戸時代に、関西で寒天づくりを学んだ小林粂左衛門という人が、現在の茅野市で生産を始めたのがキッカケ。信州ならではの 冬の厳しい寒さが寒天作りに最適で、広く普及することになったのです。
寒天の歴史を学んだあとは、実際に食べてみることに。溶かした寒天を固め、道具を使ってトコロテンのように押し出す作業を体験しました。寒天を通じて、地域の歴史と海との関わりに思いを巡らせました。子ども達は、「おいしい!」「寒天が海藻からできていること、海藻がたくさん遠くから運ばれていることが分かった」と話していました。
海と日本プロジェクト in 長野の学習活動に協力している、NPO法人 信州協働会議・理事長の八幡香さんは、「自分たちの生まれ育った場所の文化を勉強すると愛着が出てきますし、それが自分たちの自信に繋がると思う。ふるさとをもっと誇りに感じて、豊かな心で生活していってほしい」と話していました。