柿崎漁港で漁船に乗り、刺し網漁を見学した後、隊員たちが行ったのは…。
漁師さんが事前に用意してくれた魚を隊員たちが自らさばいて、おいしい浜汁を作ります。みんな初めての体験…と思いきや話を聞くと、多くのこどもたちが魚をさばく体験をしたことがあるとのこと。さすが「海の恵みを届け隊」のメンバー。もともと、海や魚に対する意識が高い!ノドクロ、ボウボウ、カマスなど日本海の新鮮な魚をさばきます。
まずは漁師さんに魚の特徴やさばき方を教えてもらってから、包丁を握ります。
自らさばくことで、魚の命のありがたみを感じる。これも立派な海を守る行動のひとつイカのわた抜きも堂々と。
漁師さんに仕上げてもらい、浜汁とイカのバター焼きの完成。
海鮮弁当と一緒にいただきます。朝から活動してみんなお腹ペコペコ。元気もりもりで食べる食べる。
食事の後は、改めて漁師の坂木さんから、海の変化や漁師を取り巻く状況についてのお話をしてもらいました。
坂木勝さん「今、困っていることは、後継者不足。漁師をやりたかがる若い人が少ない。魚を獲る人がいなければ、みんなの食卓に魚を届けられない。だから、こうしてみんなや新潟のこどもたちにもっと海を好きになってもらって、いずれは海や魚に関わる仕事についてもらうよう海の魅力を伝え続けています。そして、海に出てごみが浮かんでいる様子を見るのが悲しい。ごみは人間が出すもの。小さなプラスチックごみは、もしかしたら、上流の長野県から流れてくるかもしれない。ぜひ、みんなの力で、ごみを海に流さないようにしてほしい」と話しました。最後に坂木さんは「長野と新潟は兄弟みたいなもの。新潟の魚を長野の人がおいしいと言って食べてくれると本当にうれしい。」と隊員に伝えました。
講話の後、隊員たちは学習ノートの記入タイム。
海の恵みを味わう一方で、漁師さんの課題も感じた隊員たち。信州から海につながる新潟の日本海をこれまで以上に身近に感じた時間となりました。