レポート
2022.08.29

海ごみゼロへ日本海で小中学生が海洋ごみ調査

上流県長野から海洋ごみ削減を啓発する活動を行っている「ながの海ごみゼロプロジェクト」。今回は、長野市と連携して実施した子供向けの教育学習活動を紹介します。IMG_4355信州の海として親しまれている新潟県上越市の海岸。砂浜には、陸から流れ出たり、漂着したりした、ペットボトルなど、たくさんのプラスチックごみがあふれていました。IMG_4363ここでごみを拾うのは、長野市の小中学生8人。地域の特色や課題をSDGsと結びつけながら学ぶ「わくわくリーダーズながの」のメンバーです。1年を通じて様々な地域活動を行っていますが、今回は、プラスチックごみを減らし、海を守ろうというのがテーマ。そのためには、まず、海洋ごみの現実を体験しようということで、上越市の海にやってきました。IMG_4375たくさんのごみの中には、韓国や中国からの漂着ごみも数多く見つかります。子ども達は余りにも多い、海洋ごみの実態に衝撃を受けた様子です。IMG_4360

IMG_4390子どもたちの感想

「自分の目でちゃんと見たときにやっぱすごいなあって。ごみがこんなに漂着していることにびっくりしました。」「ペットボトルが多かったりとか、中国語とか韓国語とか海外のものが多かったりしているなって感じています。教科書の中の出来事だと感じていたので、ほんとにこんな感じでやってるんだってちょっとびっくりしました。」IMG_4379海岸清掃後は、会場を移して学習会を行いました。同じく地域環境を学ぶ上越市の小学生と一緒に学びます。学習会では、海洋ごみは今世界で大きな問題となっており、毎年800万トンが海に流されているということや、30年後の2050年には、海に暮らす魚よりプラスチックごみの量が多くなると推測されていることなどを学びました。IMG_4408そして、海洋ごみを減らしていくために、リデュース=ごみを減らす、リユース=繰り返し使う、リサイクル=資源の再利用の3Rが大事であることを教えてもらいました。IMG_4405参加児童からは「洋服とか家に多くあるので、そういうものをリサイクルして違うものに作り替えたりして使いたい。」「リサイクルが苦手だが気をつけていきたい。海洋ごみをゼロにしたい。少しずつ無くしていけたらいい。」などの声があがりました。IMG_4402

海はなくとも日本一の大河、信濃川(千曲川)で日本海とつながる長野県。海ごみの実態を目の当たりにし、海洋ごみが自分事であると感じたわくわくリーダーズながのメンバーたち。海ごみゼロへ新たな決意をもってこれからも活動していくきっかけとなった1日となりました。

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