このたび、長野県小海町の民話「くじらの夫婦」が海の民話として選ばれました。7月6日に小海町役場にて認定証授与式があり、黒沢町長に認定証が贈呈されました。
一般社団法人 日本昔ばなし協会が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として実施するもので、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐことを目的とし、2018年に発足したプロジェクトです。本プロジェクトでは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメ等の映像表現で、次の世代を担う子供たちへ、そして、さらに次の世代へと語り継いでいます。
今回は全国から10の市町村が「海ノ民話のまち」として認定されましたが、海なし県からは初めて長野県小海町が選ばれました。民話「くじらの夫婦」の内容は、昔々、日本海に住むクジラの夫婦が「信州に、小海という豊かな海がある」という噂を聞き、千曲川を遡ったというものです。映像化は今年11月中旬ごろ、5分程度のアニメーションとして完成され、小学校での教材などに活用されるほか、コラボ商品の開発なども予定されています。
<小海町 黒澤町長のコメント>
小海町の民話として「くじらの夫婦」を認定していただき、誠にありがとうございます。認定されたことを、非常にうれしく思います。小海町に海はありませんが、水(海)にまつわる地名が多くあり、海とは深いつながりがあると感じております。この機会に海というキーワードを活かし、小海町の魅力を全国の皆さんに届けたい。アニメの完成をとても楽しみにしています。