日本各地から、海に興味・関心がある子どもたちが大集合!海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えるのが「海のキッズサポーター」のメンバーたち。海なし県の長野にも海や魚が大好きなキッズたちがたくさんいます。個性豊かな子どもたちの思いや活動内容をお伝えします。
保育園のころから海の生き物が大好きという長野県塩尻市の小学5年生・中河昂資(こうすけ)さん。魚が好きになったきっかけは、ギョ類学者のさかなクンの本との出会いでした。「魚は、生きていくことが難しい環境の中、自分の本能をいかして、広大な海の中で生きていてすごい。一番好きな魚はイエローヘッドジョーフィッシュ。名前の通り、頭が黄色の魚でかわいいです。」
魚好きが高じて、4年生の自由研究では深海魚と水圧の関係を調べ、地域の科学展で入賞。
「深い海は水圧がすごいと聞いて、なんで深海魚はつぶれないかが不思議だったので調べてみることにしました。」ホームセンターに出かけ店員さんに相談をして自ら実験装置を作り上げた行動派の一面も。深海魚はクラゲのように水分が多いからつぶれないとの研究結果をまとめ上げました。今年の研究は、魚は水の中でどうやって呼吸しているかを研究。「サカナには、鰓呼吸や肺呼吸、皮膚呼吸があることがわかった」とうれしそうに話してくれました。自分で調べた魚や海の知識を楽しく伝える力がある昂資さん。今後の夢は、船に乗って大きな酸素ボンベを背負って太平洋の海に潜りたいと話した一方、「深い海はちょっとこわい。」と子供らしい顔ものぞかせます。「でも、マグロやサバの集団と泳ぎたい」と海への興味関心がどんどん大きくなっています。