日本各地から、海に興味・関心がある子どもたちが大集合!海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えるのが「海のキッズサポーター」のメンバーたち。海なし県の長野にも海や魚が大好きなキッズたちがたくさんいます。個性豊かな子どもたちの思いや活動内容をお伝えします。
この夏、海と日本プロジェクトin長野が企画した体験型海洋学習「信州イカ調査隊」に参加した座間杏菜さん。2泊3日の学習を通じ、「海のことについてもっともっと知りたくなった。特に魚の不漁問題や地球温暖化による海水温上昇による環境への影響についてです。」と振り返ります。
活動の記録を夏休みの自由研究のテーマとし、イラストを交え、1枚の模造紙にまとめました。友人からは「地球温暖化は海に深刻な影響を与えているんだね。」「イカの心臓は3つもあるんだね。」「絵や写真でまとめられてすごい。」と感想をもらったそうです。
元々、自然調査活動に関心があり、特に川の石はコレクションにするほど。川にいくと様々な形や色の種類があり、「石にはそれぞれの生き方があってその場所にいるのが不思議でおもしろい。」と話します。
特に好きな石はチャートと呼ばれる堆積岩で、実は放散虫とよばれる海の生き物の化石からできた石です。「家の近くで見つけた川の石が、かつて海があった場所だったと知ってびっくりした。今は長野県には海はないが昔は海の底だったと思うと不思議。」と探究心をくすぐります。 最近の関心事は地球の水について。今年参加した長野市環境こどもサミットで、世界約200か国のうち、水道水が飲めるのはたった12か国しかないと聞き、水に恵まれた日本では信じられないと驚いたそうです。
加えて、海のニュースを積極的に探すようになった杏菜さん「原発の処理水の問題や、サンマの不漁など心配なことが多い。海に囲まれた日本だから、海を大切にしないといけない。」と活動や調査を通じて多くの人に伝えていきたいと意気込み、海、地球、生き物、環境への関心をさらに高めています。