日本各地から、海に興味・関心がある子どもたちが大集合!海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えるのが「海のキッズサポーター」のメンバーたち。海なし県の長野からも海や魚が大好きなキッズたちがたくさんいます。個性豊かな子どもたちの思いや活動内容をお伝えします。
長野市の小学5年生・熊木絆真さん(写真左)は、2022年の夏、人生の転機となることを体験しました。日本財団・海と日本プロジェクトin長野が主催した海洋学習プログラム「信州ブリ調査隊」に参加。ここで初めて海に行き、海で泳ぎました。「初めて海に入って、海藻がいっぱいあって進みづらかったけど、広くて大きくて気持ちよかった。海の水はよどんでいたけど、海の生き物のエサになっていると思ったら自然のすごさを感じた」と熊木さん。山に囲まれた長野県に住んでいるため、海と長野県のつながりを意識したことはありませんでしたが、信州ブリ調査隊の活動を通し、海を大事にすることは、川や森の環境を守ることが大事であることを学びました。「富山湾の海がとてもキレイだったけど、地球温暖化が原因で海水温が上昇しているなど、目には見えないたくさんの問題があることを知り、家族や友人に伝えたくなった」と感じるようになりました。
海への関心が高まる中、海と日本プロジェクトの一環として行われた海のお仕事体験・こどもワークに参加。お魚屋さんの仕事に挑戦しました。
普段食べている魚がどのように仕入れて販売されるかが面白そうということで、友人を誘い参加。「店に並ぶ魚は、獲る人だけでなく、市場で競りをする人や、運ぶ人、などたくさんの人が関わって販売されていることを実感した」と熊木さん。この日は、オリジナルのPOPを作って、販売にも挑戦。海の大切さを絵とメッセージに込め、店頭に出てお客さんにアピール。魚が売れるととてもうれしそうな表情を浮かべていました。
また、信州ブリ調査隊の活動を同世代の小中学生にしってもらおうと、長野市が主催する環境こどもサミットにも参加。これからも積極的に海と日本プロジェクトの活動に参加したいと考えていて、自分が学んだ知識や経験を友人にも伝えたいと考えています。
「長野県は海なし県だけど、山と川でつなっている。今、海を含めた自然環境の悪化は、深刻で自分たちで何ができるかを考えていきたい」と力強く語ってくれました。