レポート
2023.01.10

【海のキッズサポーター】市場で目利き 魚をさばいて料理 根本一颯さん

キッズサポーター画像

日本各地から、海に興味・関心がある子どもたちが大集合!海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深め、海のミライを考えるのが「海のキッズサポーター」のメンバーたち。海なし県の長野からも海や魚が大好きなキッズたちがたくさんいます。個性豊かな子どもたちの思いや活動内容をお伝えします。IMG_8029

大町市の小学5年生・根本一颯さん(写真左)の特技は、魚をさばくこと。イワナ、サバ、タイ、イワシ、アジを3枚おろしはお手のもの。魚を食べるのが大好きで、自分で料理をしようと思いさばき始めたのがきっかけです。今は、山間部に住み、イワナやヤマメの渓流釣りも楽しんでいます。信州に住む前は、太平洋側の海沿いの町に住んでいて近くに水族館があり、年間に何度も訪れたことがきっかけで海や魚に興味を持ち始めました。IMG_7957

そんな一颯さん(写真左手前)は今年の夏、日本財団 海と日本プロジェクトin長野の海洋学習プログラム・信州ブリ調査隊に参加しました。水族館でブリの生態を学べて、船に乗って漁師の体験もできる自分にとっては夢のような企画だったと振り返ります。富山湾の民宿で食べたブリやマグロなどの鮮魚がおいしくて海で仲間たちと泳げたことが楽しかったと感じた一方、今、海が抱える問題を知り驚きを隠せませんでした。

「日本海では、地球温暖化による海水温の上昇により、沿岸部で獲れていたブリが沖合に行ってしまうと学び、食卓に並ぶ魚が今後、食べられなくなってしまうと思ったら、自分たちが世界を救って、地球温暖化をストップしたいと考えるようになりました。長野県には海がないけど、川はつながっていて、僕の家は山の方にあるので、川の最初の地点にいるので、きれいで豊かな環境にしたい」と一颯さん。自宅では、家で出た生ごみを畑の肥料にしてリサイクルに家族で取り組んでいます。

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年末年始の冬休み。一颯さんは祖父母が住む新潟県にいました。ここに来ると必ず行くのが魚市場。夏以来でしたが魚屋さんを覚えていて「自分でさばく」と言うとカンパチを勧めてくれました。「市場のおじさんと顔見知りになり嬉しかった。かんぱちとほうぼうを買い、自分で刺身にでき楽しかったし甘くておいしかった。」と一颯さん。

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祖父母も甘くておいしいと食べてくれたことに満足した様子。「自分で食べるのも好きだけど、家族が食べて喜んでもらえるのもうれしい」と話す一颯さん。今の夢は、水族館の飼育員。たくさんの生き物に囲まれて、いろんな魚のお世話がしたいと夢が膨らみます。

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