諏訪湖の浄化や諏訪湖を生かしたまちづくりを考える諏訪湖創生ビジョン推進会議が主催した諏訪湖のごみ調査が行われました。海と日本プロジェクトin長野との連携企画として行われたもので、多くの人達が参加しました。9月9日、諏訪市の諏訪湖畔に30人余りのボランティアが集まりました。諏訪湖にどんなごみがどれくらいあるのかを調べる「諏訪湖まるまるごみ調査」です。この日は、岡谷市や下諏訪町も含め、4ヶ所、170人余りが参加して、一斉に調査が行われます。どういうごみが多いかというのを、目にしながら調べるというのが調査の目的です。
定期的なごみ拾いや市民の日々の清掃によって、諏訪湖のごみは以前と比べ少なくなり、大きなごみはあまり見当たりません。しかし、水辺に目を凝らすと、小さくなったビニールやプラスチックの破片が随分あることに気がつきます。数人のグループに分かれてごみを拾う参加者の皆さん。グループ毎に記録係が一人決められ、拾ったゴミの種類と数を1つ1つ記録していきます。
記録係に拾ったごみを伝える「ビニール!」「プラスチック!」という声が途切れることなく響き、普段は気がつきにくい小さなごみが数多くあることが分かります。
参加者からは「こんだけあるっていうことにびっくりした。普段は大きいものをとるので、こういう小さいものが問題になるっていうのが改めて、深刻だと感じた。」といった声が上がりました。
世界の海で深刻の度を増す、マイクロプラスチックをはじめとした海洋ごみ問題。マイクロプラスチックは諏訪湖でも検出されており、こうした問題に気づいてもらうことも調査の目的の1つです。主催した諏訪湖創生ビジョン推進会議の小口智徳さんは「細かいゴミがたくさんあってびっくりしたという声がよく聞かれますけれども、そういった点を機にしながらやっていけば、いずれは海のごみも含めて、こういった細かいマイクロプラスチック、そして大きなゴミも当然のことながら、減っていくんじゃないかなと思っています。」と話しました。
1時間ほどで調査は終了。4ヶ所合わせて、134㎏の可燃ゴミと13㎏の不燃ゴミが回収されました。終了後はグループ毎に、拾ったごみを記録によって確認し、その来歴や影響について話し合うこともこの調査の特長です。最後の発表では、小さなゴミの多さに驚いたことや海へと流れることの心配、プラスチックゴミを減らすことの大切さなどが語られました。
今年で4回目を迎えた諏訪湖まるまるごみ調査。調査結果や参加者の意見・感想は、11月に岡谷市で行われる「川ごみサミット」で発表される予定です。