長野県のブランド「信州サーモン」の稚魚の出荷が始まりました。輸入サーモンの高騰やG7外相会合のメニューに取り入れられたことなどで注目を集めていて、今年は2022年より多い出荷を見込んでいます。水槽の中を泳ぐ小さな魚。県の水産試験場が開発した「信州サーモン」の稚魚です。
16日から養殖業者への出荷が始まりました。安曇野市の水産試験場で2022年11月にふ化し、体長6センチから7センチほどに育っています。県のブランド・信州サーモンは今、注目を集めています。
ウクライナ侵攻により輸入サーモンが高騰し、代替品として全国の飲食店で取り扱いが増えています。さらに、2022年来日したアメリカのバイデン大統領と岸田首相の夕食会や、4月のG7軽井沢外相会合でもメニューに取り入れられ知名度が上がっています。
このため、今年は2022年よりおよそ3万尾多い40万尾の出荷を見込んでいます。
県水産試験場・星河廣樹さん:「飲食店、観光でも客が戻っている雰囲気が出ている。客の口に届けられるように県としても努力していきたい」
稚魚は、今後3年ほどかけて体長50センチほどに育てられ全国の飲食店で提供されます。
【取材:NBSみんなの信州 】