長野県最大の湖・諏訪湖である清掃活動が9月に開催されました。そのイベント名は「清走中」。人気バラエティ番組をオマージュしたゲーム感覚で楽しみながら清掃活動をしようとう取り組みです。日本財団 ながの海ごみゼロプロジェクトの取り組の一環として開催されました。
企画・運営にあたるのは、長野市出身の大学1年生、北村優斗さんです。北村さんは、海と日本プロジェクトが認定する熱源人材の長野県第1号です。高校3年生だった去年の夏、北村さんは、長野市で、初めての「清走中」を開催しました。大学生になった今年、北村さんは、ごみ問題の解決をめざす東京のベンチャー企業にも所属し、これまで県内5ヶ所で「清走中」を実施。今回、諏訪市で開催したことには、特別な思いがあります。
北村優斗さん「海のない長野県だからこそ、諏訪湖は長野県民にとっては海のような存在。ここで開催することによって、より海ごみ問題だったり、海洋プラスチック問題を、自分ごと化してもらえるんじゃないかと思い、今回は諏訪湖にスポットをあて企画しました。」
諏訪湖は31もの河川が流れ込む湖で、太平洋へと注がれる一級河川の天竜川の源流です。今年は、台風の影響で大量のごみが川を通じて諏訪湖に流れ込み、一時、湖がごみで溢れ、自治体が緊急的に除去作業を行う事態となりました。
これまでの清走中は、街中を中心としたものですが、この日は初めて、カヤックを使った、湖の上での「清走中」も開催しました。この夏の大雨で、大量のごみが流れ込んだ諏訪湖。参加者はカヤックに乗って、楽しみながらごみを拾います。ごみ拾いを楽しい遊びにしたい。それが、北村さん掲げる目標です。
北村優斗さん「ごみ拾いを身近に出来ればいいなと思っていて、ごみ拾いは、すごく意識の高い人がやるとか、ボランテイアの人がやるって言うイメージがあると思われがちですが、ぼくは、ごみ拾いを遊びにしたいと思っています。子ども達から、親御さんまでみんなが、ごみ拾いやりたい!みたいな感じで楽しめるような未来になればいいと感じています。」
ごみ拾いをワクワクに変えようと日々、活動している北村優斗さん。来年も諏訪湖で清走中を実施するほか、その活動を全国に広げていきたいと意気込みます。