海の大切さを学んでもらおうと海と日本プロジェクトin長野では、毎年テーマを変えて、小学生向けの海洋学習プログラムを開催しています。 今年度のタイトルは・・・
海なし県”ながの”で県民が激愛する海の食材といえば「サバ缶」。一人当たりのサバ缶の消費量は全国トップクラス。刺身でも焼きでもなく缶詰が愛されてきたのは、雪深い信州では、冬場の貴重なタンパク源として、保存がきき、安く、また調理メニューが豊富であることなどから重宝されてきました。タケノコのみそ汁にサバ缶をぶち込んだサバ缶汁は、まさに長野のソウルフード。そんなサバの漁獲量がサンマやマグロと同様、激減しています。そこでこれからもおいしく、安定的にサバ缶を食べられるようにするため、
海なし県信州のこどもたちができることは何だろうと調査するのが『信州サバ調査隊』です。募集して応募してくれた長野県在住の22人の小学生たちが計3日間に渡り真夏の大調査を繰り広げました。その活動を紹介していきます。初日は7月25日(日)。結団式は、長野市のNBSホールで行われました。
司会進行は、海と日本プロジェクトin長野の推進リーダーで、信州サバ調査隊の隊長を務めるNBS長野放送の松山航大アナウンサー。山口県出身の松山アナは、おじいちゃんが漁師だったこともあり、昔から海や魚が大好き。まずは、児童たちに海と日本プロジェクトについて説明をしました。
「海に囲まれた日本は、その恵みをたくさん受けていますよね。楽しく遊んだり、魚を食べたりと、海は私たちの生活を支えてくれています。長野県は山に囲まれ海はありませんが、日本一長い川、千曲川や諏訪湖を源流とする天竜川で海とつながっているよね。海水浴も夏の楽しみのひとつだよね。そんなみんなの大好きな海に今、大きな変化が起きているんです。海にごみ増えて汚れてきたり、海水の温度が上がって住む魚が減ったりと、いろんな問題が起こっているんです。だから、みんなには、海が困っていることを知ってもらって、みんなで海を助けてほしいんです。元気な海を未来に残そうと活動することが日本財団・海と日本プロジェクトなんです。」
今回参加してくれた児童は、ほぼ異なる小学校からの参加ということで自己紹介。そして、意気込みを語ってくれました。
「学校で地球温暖化について勉強したので、海との関わりを知りたい。」「近年の海水温の上昇問題やプラスチックゴミの問題にとても心配で、40年後もきれいな海を守るためにはどうしたら良いか考えたい。」「わたしの大好きなたけのこ汁に欠かせないサバ缶。海の命を守っていくために、海のことをもっと知りたい」「僕は魚にとても興味があり、将来の夢は漁師です。」
みんなしっかりとした意識で参加しています。
そして松山隊長から今回の学習の目的を改めて伝えました。
結団式を終え、隊員たちはいよいよフィールドワークへ。バスに乗り込み飯山市のなべくら高原に向かいます!