3日間に渡り活動してきた信州サバ調査隊。いよいよまとめの時間です。隊員たちがやって来たのは、小浜市内の大会議室。ここでは、同じサバをテーマに学習してきた海と日本プロジェクトin京都の「海の京都調査隊」メンバーと合流しました。
はじめて会って緊張気味の児童たち。仲良くなろうとまずはアイスブレイク。自己紹介がてら地元の名所自慢を言い合いました。長野の子供たちは「善光寺、松本城、上田城、スキー場、温泉」といった名所がでて、「自然豊かな場所なのでぜひ遊びに来て」と京都の児童に伝えていました。
京都の児童は「金閣寺や清水寺」といった歴史ある名所の名前がでていてそれぞれのご当地の色がよく出た時間となりました。さて、仲良くなったところで、いよいよ本題。小浜市でサバやカニの缶詰メーカーの福井缶詰で商品開発を担当している重田洋志さんを講師に招き、「サバ缶ができるまで」を教えてもらいました。
福井缶詰では鮮度抜群の状態で冷凍されたノルウェー産の脂がのった大き目のサバを使用しています。
原料は鮮度が落ちないように半解凍で処理。また、生臭さの原因となる血合いは手作業で取り除いています。
大きなサバの身を缶いっぱいにぎっしり詰めるためにひとつひとつ丁寧に詰めていきます。
一度蒸した後、その煮汁を捨てることで、サバの臭みの原因となるアクが除かれ、澄み切った液汁の缶詰に仕上がっていきます。
原料そして、製法にこだわって作っているという福井缶詰。おいしいサバ缶をこどもたちにプレゼントしてくれました。長野県は、サバ缶の消費量が全国トップクラスといわれるほどサバ缶を愛する県民です。サバをみそ汁やカレーに入れて食べる人が多く、タケノコ汁とサバ缶を混ぜたサバタケ汁は、特に人気です。普段何気なく食べているサバ缶がたくさんの人の情熱と精密な機械でつくれられていることを知った隊員たち。きっとこれまで以上にサバ缶が好きになったはずです。
今回の調査は、福井缶詰さん協力のもと、海と日本プロジェクトオリジナルのサバ缶を開発、販売します。そのサバ缶のデザインやポスターに使うイラストを子供たちがひとりずつ描いていきます。
どんな思いで描いたかを各班ごとに発表していきます。長野、京都、それぞれのこどもたちがこれまでの学びを経て思い思いのイラストを描いてくれました。
いったいどんなオリジナルサバ缶ができあるのか、完成は10月ごろを予定しています。この後は、いよいよ調査隊最後の学び、京都、長野エリア合同の総合学習発表会です。