信州サバ調査隊の調査活動最終日。早朝に漁船に乗り、魚の選別作業を終えた一行が向かった先は、小浜漁港。
福井県でも有数の水揚げ量を誇る港です。到着時は競りは終わっていましたが、福井県漁連小浜支所の加藤祐二所長が漁港を案内し、その役割を教えてくれました。
「漁師さんが運んできた魚を、選別して、値段をつけて、販売して、保管するのが漁港。漁港がなかったら、みんなの地域のお店に魚が届きません」と加藤所長。漁師さんが獲った貴重な魚を全国、そして世界に運ぶ役割も担っています。
漁港には必ずセットになる施設が存在しています。それは保冷施設です。魚は生もの。それを日本中に運んだり、保管するためには、強大な冷蔵庫や氷を作る設備が必要です。その現場を見学させてもらいました。
まず向かったのは製氷現場。見たことのない大きな大きな氷がいくつもありました。漁船で魚を獲ったら、鮮度を保つためにすぐに氷漬けに。また、魚屋さんで魚と一緒に置かれている氷もここで作られていることを知りました。
完成した氷は-5℃に保たれた部屋にぎっしりと敷き詰められていました。外の温度は30度越えのこの日、「涼しくて気持ちいい」と子供たち。
巨大な氷にびっくりです。
続いては、世界から運ばれた魚やここから各地に送る前の魚を保管する場所の見学です。
テーマパークのアトラクションに乗る前のようにいくつもの扉の奥にその場所はあります。温かい空気が中に入らないようになっています。
いざ潜入。先ほどの氷の施設は-5℃だったので「ワー」と喜んでいた子供たちですが、ここにはいると叫び声にも近い「ギャー」という声。それもそのはず、漁港の重要設備で、新鮮な魚を保存するための場所、巨大冷凍庫の中はなんと-27℃。
凍った魚がいくつもの段になって積まれていました。こうした冷凍庫があるから、魚を全国に新鮮なまま届けることが出来ることを実感した子供たち。およそ1分間の見学でしたが、その冷たさを感じたのは十分な時間でした。
外に出るとメガネが曇っていました(笑)。
みんなが朝に体験した、漁で獲れた魚がこの漁港に持ち込まれ、獲れた魚を管理するのが漁港の役割ということが分かりました。
福井県漁連小浜支所のみなさん、貴重な体験、ありがとうございました!