長野県最大の湖・諏訪湖で、10月24日(日)、岡谷こどもエコクラブによるごみ調査学習会「諏訪湖のごみを調べてみよう」が行われました。参加したのは、小学生18人と保護者13人の計31人で、3つのグループに分かれて諏訪湖畔のごみがどのような種類があるのかを拾いながら調査します。
講師を務めた「全国川ごみネットワーク」理事で岡谷市の小口智徳さんは、「みんなが大切にしている諏訪湖には、 残念ながらいくつかのごみが捨てられています。どんなものが 捨て られているのか?どのくらい の ごみがあるのか? 実際に拾って調べてみましょう。」と参加者に呼びかけました。調査を始める前にながの海ごみゼロプロジェクトが制作した「上流県ながのから海をキレイに」のパンフレットをみながら、「長野県は川を通じて海とつながっていること」「世界中で今、海洋プラスチックごみが増えていて、海の生き物がこまっていること」「このままだと2050年には海の魚よりも海洋プラスチックごみの量のが多くなる可能性もある」ことが伝えられました。
さて、小学生たちが住むエリアにある諏訪湖にはどんなごみが落ちていたのでしょうか?さっそく調査スタート!グループはごみの種類や数を記録する記録係1人と、ごみをひろう係に分かれ、ごみを見つけるたびに記録係にその種類と数を報告しながら集めていきます。
実は諏訪湖では先週、一斉の湖岸清掃が行われたばかりでしたが、よく見てみると、小さめのゴミ、特にプラスチックの破片を多く見つかりました。児童は競い合うようにごみを集めていきます。
拾ったごみは調査票に記入。さてどんなごみが多かったのでしょうか?
ごみ拾い調査の後、 最後に感じたことをグループの代表が発表しました。児童からは、「プラスチックのごみが多かった」「諏訪盆地全体に捨てられたごみが湖に集まったと思う」「バラバラになって小さくなって魚が食べてしまう」などの感想が聞かれました。
講師を務めた「全国川ごみネットワーク」理事で岡谷市の小口智徳さんは、「大きなごみを探すことに目がいってしまうが、特にプラスチックごみは、太陽の光や川の水によって砕かれ、どんどん小さくなる。これらのごみが諏訪湖唯一の出口である天竜川と、その先にある海にどんな影響があるのか考えて欲しい」と児童たちに伝えました。
今、世界中で問題となっている海のごみが長野県から流れ着いている可能性があることを知った児童たち。岡谷こどもエコクラブでは来年9月ごろ諏訪湖がつながる静岡県の太平洋に行ってごみを調べることも計画しています。
今回の調査は、海洋ごみ削減を目指した様々な取り組みを行い「上流県から海をキレイに」をキャッチフレーズに掲げるながの海ごみゼロプロジェクトと連携し開催されました。