夏に欠かすことのできない水分補給。市販のミネラルウォーターや、ウォーターサーバーなども普及していますが、ペットボトルを買いだめする大変さや経済面を考えれば、水道水をおいしく利用できるのが一番です。
「水道水を入れてプレスするだけで、おいしく安全な水を、いつでも、どこでも飲むことができる」
そんなコンセプトのもと、信州大学(長野県松本市)とトクラス株式会社(静岡県浜松市)により共同開発されたのが「携帯型浄水ボトルNaTiO(ナティオ)」。コンパクトでスタイリッシュなボディの中に、実はすごい技術が隠されているのです。
携帯型浄水ボトルNaTiOの浄水フィルターには残留塩素を取り除く活性炭に加え、多層構造の結晶体「三チタン酸ナトリウム」が搭載されています。これは、信州大学が世界を先導するフラックス法(※)でカタチや原子の並び方を制御して作り上げた「信大クリスタル」のひとつ。水の中に溶け込んだ重金属を除去(吸着)するのに効果を発揮します。
世界でもトップクラスの安全性を誇る日本の水道水ですが、古い水道菅が残る地域では水に溶け込んだ「溶解性鉛」が体に悪影響を及ぼす可能性もあります。こうした水中の重金属を取り除くため、従来の浄水器で用いられてきた「イオン交換樹脂」はその性質上、どうしても大型化してしまう傾向にありました。しかし、信大クリスタルの三チタン酸ナトリウムは粉末の結晶であるため小型のカートリッジでも高い性能を発揮。これにより、500mlペットボトルとほぼ同じ大きさ、重さわずか250gの軽量化ボトルを実現することができたのです。
しかも、使い方はとっても簡単。水道水を入れたらプレスするだけ!
外出先の水道水を浄水できるため、空のまま気軽に持ち運ぶことができます。お出かけや公園遊び、スポーツのお供に、またデスクワークの相棒にもぴったり。また、災害時などに保存水が切れても、給水拠点の水を安心して飲用することができます。
※フラックス法:信州大学による無機結晶育成技術。溶媒を用いることで物質の融点よりもはるかに低い温度で単結晶が育成できる
また「NaTiO」の浄水フィルターは交換式カートリッジで、ボトルは繰り返し使うことができるため環境にやさしく経済的です。1つのカートリッジでおよそ120Lの水が浄水可能で、500 mlペットボトル240本分のプラスチックゴミを減らし、環境負荷を低減することができるのです。
世界的にも大きな問題となっている「海洋プラスチック問題」。日常生活の様々な場面で使われるプラスチックのゴミが海洋環境を汚染し、海の生き物の生態系にも影響を与えています。これらは、遠いところで起きている問題ではなく、私たちの日常生活とも密接に繋がっているもの。解決に向け、一人ひとりができることから始めてみませんか?
商品名:携帯型浄水ボトル NaTiO(ナティオ)
外形寸法:(約)幅7cm×奥行7cm×高さ20cm
重量:0.25kg
容量:330ml
価格:3278円(税込) カートリッジ1個付属
※トクラス公式ショッピングサイト(https://shop.toclas.co.jp)、信州大学 生協などで販売中