レポート
2021.11.14

熱源サミット@島根県出雲市

海への熱い思いを持ち、社会を変える力の「源」となる人。それを海と日本プロジェクトでは、「熱源人材」と呼びます。

熱源神々が集うとされる神在月。島根県出雲市で、全国熱源サミット運営実行委員会は、全国に61名いる「熱源」を一堂に集め、2021年11月11日~12日の2日間にわたり「熱源サミット 於 出雲神在月」が開催されました。1111A-40日本財団の海野光行常務による開会宣言。初開催となるサミットには全国の熱源61名のうち38名が参加。その顔ぶれは様々で、研究者、マリンインストラクター、NPO法人の代表、教育関係者、漁師、大学生などです。IMG_0747長野県から参加した熱源人材は、長野市出身の大学1年生の北村優斗さんです。高校生の頃から海洋ごみ問題に関心を持ち、ごみ拾いを楽しいものにしようと、ゲーム性を加えた「清走中」というイベントを主催しています。北村さんは様々な分野で活躍する他県の熱源人材と交流を深めることで、自身の活動を全国に広げたいと参加を楽しみにしていました。1111A-112初日は、さまざまな分野で活躍する講師陣が登壇したワークショップや熱源同士が触れ合うマッチング交流会が行われました。IMG_34862日目のスタートは前日に一定のテーマごとにマッチングされた初対面同士がチームを組み、前日のワークショップで得た思考やひらめいたアイディアをもとに新しい活動や事業についてディスカッションすることから始まりました。限られた時間の中でファシリテーターの北尾洋二さんから与えられたワークシートを埋めていきます。IMG_3498〈スタートアップの動機”ナゼ”やりたいのか?〉〈その裏付け”ナゼ”できるのか〉〈ターゲット”課題解決のために!”〉〈自らの強み・競合・既存事業との違いとは?〉〈収支計画/資金調達方法〉1時間程度のディスカッションでどこまで新しい活動(事業)計画が組み立てられるか。伝える力がものをいう場面でもありました。IMG_3484より具体的に、より実現性の高いアイデアが続出した活動発表。熱源サミットに集まった38名の熱源たちは、海洋資源、女性/研究/実践、自然体験、環境教育、マリンスポーツ、食/食文化、地域連携、人/コンテンツの8つのテーマでマッチングされました。グループディスカッションを終えた熱源はいよいよステージでの活動発表です。1112B-34北村さんが加わった環境教育のテーマでマッチングしたチームは、ごみ拾いの活動をもっとワクワクするものにしたいと訴えました。代表して北村さんが発表し「皆さんの活動は、誰かに正しさを押し付けていませんか?自己満足になっていませんか?皆さんのその活動は、環境問題に興味のない人との意識の分断を生んでいませんか?この視点を少しでも多くの人に持ってもらい、僕たち熱源人材からより楽しく環境教育を広めていこうとアクションいうアクションが地球をもっと良くする一歩になるのではないでしょうか」と熱のこもったスピーチが語られました。1112B-35サミット終了後、北村さんは「他の分野の皆さんとも協力していくことが必要不可欠だと思ったので、今回の熱源サミットでの出会いをもとに、また何か新しい活動が生まれればいい」と充実した様子。IMG_3478海と日本プロジェクトを通じて、全国の熱願人材が互いに刺激し合い活動することで相乗効果を生み出し、社会を変えていく可能性を感じるサミットとなりました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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