海と日本プロジェクトin長野がこの夏、開催した小学生向け海洋学習プログラム「信州サバ調査隊~サバ缶からたどる日本の海~」。サバ缶の消費量が全国トップクラスとされる長野県で、これからもおいしくサバを食べられるような海であり続けるために自分たちができることは何かを学び、考えた体験学習です。7月に長野県内で1日と福井県小浜市の若狭湾で1泊2日の学習を行いました。その学びの成果として、子ども達の思いに賛同した小浜市の老舗缶詰メーカー「福井缶詰」が海と日本プロジェクトin長野とのコラボレーション商品を開発してくれました。その名も「みんなのさば缶」。京都産のサバと長野県産の味噌を使ったオリジナルの商品です。さば缶の完成を受け、調査隊の小学生たちが3か月ぶりにオンライン上で集まり、完成報告会が開かれました。司会は調査隊の隊長で、推進リーダーの松山航大アナウンサーです。報告会では、改めて今、海が抱える問題をVTRで振り返った他、3日間の体験学習を振り返る映像も上映。事前にサバ缶を参加児童に配り、みんな食べたかなと聞くと全員が元気よく手を挙げてくれました。「サバ缶がおいしくでごはんを何杯もおかわりした」「骨まで食べられて家族全員でおいしく食べた」といった感想がでました。また、商品開発を担当した福井缶詰の重田洋志さんからのメッセージが伝えられました。「海外のサバとは異なり、身がしっかりしていているのでさっぱりした身が特徴です。味付けは、あまり甘ったるくないようにして、サバ本来の味がわかるようにしました。また、、骨まで全部食べられるので栄養満点です。みんなには魚を食べることで、海のことをもっともっと好きになってください。みんながおいしく、たくさん食べてくれることが、海を守ることにつながると思います。そして、また、家族そろって、小浜、若狭湾の海に遊びに来てください。」そして、サバをテーマに合同学習発表会を行った海と日本プロジェクトin京都の参加児童からもメッセージももらい、夏の体験学習会を振り返りました。最後は、今回の学習を経て自分が変わったことを一人ずつ発表し合いました。「海の環境の問題をしっかりと学んで、毎日生活する中で、小さな事でも動いていく必要があると知りました。」「イベントに参加した後、色んな魚をたべられるようになりました。」「長野県に海はないので、海は関係ないとおもったけど、いろんなつながりがあることが分かり、海が好きになった」などといった意見が上がりました。
約1時間の報告会。松山アナウンサーが「これで信州サバ調査隊の活動は終了です」と伝えると「さみしいよ」「もっとお話ししたい」との声が上がりました。コロナ禍において、感染対策を十分に行い実施した海洋学習プログラム「信州サバ調査隊」。児童たちにとっては、かけがえのない真夏の大冒険となりました。子ども達の学びと海の未来への思いの詰まった「みんなのさば缶」。東京にある長野県のアンテナショップ銀座NAGANOで販売スタート。このほか、県内でも販売が始まる予定です。