小海町・海ノ民話のまち実行委員会と一般社団法人日本昔ばなし協会は、小海町に伝わる海にまつわる民話「くじらの夫婦」から山と海の繋がりや水の循環について学ぶ、海ノ民話アニメ上映会と学習会を2月18日(金)に小海町立小海小学校にて開催しました。 このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
冒頭で、海ノ民話のまちプロジェクトとはどういうことをしているのか子ども達に説明をした後、「くじらの夫婦」のアニメを鑑賞しました。小海町に伝わるこの民話は、地元のボランティア団体「おはなし本舗」さんが紙芝居にして読み聞かせをしているので、知っている子供たちもいましたが、ほとんどの子供が初めて見るということで、真剣にアニメを見ていました。
アニメになった民話を見て、子ども達からは「海がないのは知っていたけど、川で繋がっているということは思っていなかった」「海の日に生まれて山の中に住んでいるけど、山と海がつながっているとわかって、嬉しかった」「おばあちゃんから何で小海っていうのか聞いたけどよく知らなくて、このアニメを見てわかってすごいと思った」といった感想が聞かれました。
海なし県である長野県ですが、小海町には大昔、大きな湖がありその湖を”海”と呼んでいました。現在の小海町にもいくつか湖があり、その水は千曲川へ流れ、信濃川となり日本海へ流れていきます。山と海は川で繋がっており、山の恵みは海へと運ばれ海の豊かさを支えているということを、子供たちは学びました。
また、お隣の新潟県では水道から出てくる水は、川の水が浄水場で綺麗にされ飲み水となっているので、川へゴミを捨てると川が汚れ、その汚れた水が新潟や海にまで行ってしまうという話しや、小海町では浄水場ではなく八ヶ岳によって水が綺麗にされ、そのおいしい水を普段からみんなは飲んでいるということも学びました。水の循環の話から、身近な水の話まで子供たちにとって広く学べる機会となりました。