このたび、海ノ民話として選ばれた長野県小海町の民話「くじらの夫婦」が、親しみやすいアニメーションとして完成しました。2月8日(火)に海ノ民話「くじらの夫婦」の完成報告をオンラインにて実施いたしました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
一般社団法人 日本昔ばなし協会が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として実施するもので、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐことを目的とし、2018年に発足したプロジェクトです。本プロジェクトでは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメ等の映像表現で、次の世代を担う子供たちへ、そして、さらに次の世代へと語り継いでいます。
民話「くじらの夫婦」の内容は、昔々、日本海に住むクジラの夫婦が「信州に、小海という豊かな海がある」という噂を聞き、千曲川を遡ったというものです。完成したアニメーションは今後、小学校での教材などに活用されるほか、公共施設での放映やコラボ商品の開発なども予定されています。
<小海町 黒澤弘町長のコメント>
「本作品は、とても感銘を受ける作品になったと思います。今回、アニメという形で作っていただいたことにより、広く皆様にこの「くじらの夫婦」の物語を知って頂けるとともに、小海の自然の素晴らしさも表現して頂いています。すばらしい色の使い方、小海町の由来など、様々なことがアニメを通して非常にわかり易く、中身の濃いものであると感じております。民話の大切さ、先人たちより伝えられてきていることをこういった形でこれからも後世に伝えられることは大変ありがたく、すばらしいことだと思います。今回のプロジェクトに関係する皆様に心より感謝を申し上げます。」