レポート
2024.07.02

岩手の中学生が地域課題解決に向け海プロ長野で探究学習

岩手県の中学生が学習旅行の一環で、長野市の海と日本プロジェクトin長野の事務所を訪れ、地域課題の解決に向けた探究学習を行いました。

6月26日に海と日本プロジェクトin長野を訪れたのは、自然環境に関心のある岩手大学教育学部付属中学校の生徒6人です。こちらの学校では、学習旅行を単なる観光旅行ではなく、探究学習の一環に位置付けています。今回は、135人の生徒が25のグループに分かれ、興味関心がある分野の企業や団体を訪れ、地域の魅力や自身の強みを生かしながら活躍する人の話を聞き、現在、未来の自分自身の地域への関わり方や生き方を考えることを目的としています。訪問先は、先生の指示ではなく、事前に生徒自身が調べました。

生徒たちは岩手の自然環境をどう守るか、また、活かしていくかといった地域解決のため、長野県と海のつながりについて活動している海プロ長野に話しを聞きたいと訪れ、「海なし県長野でなぜ海の活動をしているのか?」「環境活動をより身近に感じてもらう工夫は何か?」など事務局メンバーに質問しました。海プロ長野側は、中学生だからこそできる活動は何か?の質問に対し、「興味関心がある好きなことと環境活動をつなげたら、自分らしい活動ができるのではないか。」とアドバイスしました。

また海プロ長野からも逆に質問し、「あなたが地元の市長、または知事だったとしたら、海を活用して地域を活性化するためにどんな施策を市民、県民に提案しますか?」を聞いたところ、さっそく活用できるアイデアが続々と生まれました。

【岩手大付属中の生徒が考えた政策提案】

・中学生を対象にした環境教育と体験型観光をミックスさせた企画の実施。生き物をつかまえて、大学教授監修のオリジナル図鑑を作成し記憶に残る体験にする。岩手は海があっても内陸部からは離れているため、海への関心が高いとは言えないから海の活用が大事。

・海を体験し楽しむのが大事。ガイドああーやイベントを沢山実施する。ごみ拾いイベントやアーティストを招いたライブの開催。同時に海の幸が味わえる内容にして海をもっと好きになってもらう取り組みを行う

・観光客をフックに移住者を増やす。岩手は少子高齢化で過疎なイメージ。だけど、自然豊かで住みやすい場所。まずは観光から岩手を知ってもらい移住につなげていきたい。

・長野県の軽井沢の景観保持を参考にした環境都市にする。軽井沢はペットボトルのリサイクルなどが先進的。きれいな街はどんどんキレイになるが、汚い街はその逆。そこで、美しい自然を写した写真をSNSで発信し続け、キレイの連鎖をつなげていきたい。

生徒たちは、自分なりに問いを立て、海を活用したアイデアも参考にしつつ、9月に地域課題解決プロジェクトとして、実際に地域の課題を行動に移す予定です。

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