信州イカ調査隊の活動の最後は、3日間の学習の総まとめ、総合学習発表会です。まずは、豊かな海を守るためにできることは何かを班ごとにわかれ考え発表しました。児童たちからは「ひとりひとりの海への思いやりが大事。海は一度熱くなると簡単には戻せないから、今できることをみんなでやる」「魚のとり過ぎなど海に起きている問題を家族や友達に積極的に伝えたい」「海の温度をあげないためにCO2削減に取り組みたい」「スノーケリングが楽しかったので、海は楽しい場所だと友達に伝えたいし、毎年家族と海で泳ぎたい」「漁師さんが一生懸命魚をとってくれたので、たくさん食べたいし、残さないようにして無駄をなくしたい」と言った意見がでました。グループ発表の後はひとりずつ活動の感想作文とイカの絵を描きました。今回学んだことをたくさんの人に伝えるために長野県と石川県の企業と連携し、イカのテイストを含んだたい焼きを商品化して売り出すことも予定していて、イラストはそのパッケージに使用されます。イカをテーマに長野県から海のつながりを学び、多くの講師から指導を受け、普段できない特別な体験をした信州イカ調査隊のメンバーたち。海の未来を守り続けていくことをあらためて感じた、充実した学びの場となりましした。
参加した子ども・保護者からの声(実施後のアンケートより)
・予想以上に海の中に魚たちがいました。すごくきれいで、こんな海は初めてでした。
・長野県は、海無し県だけど関係はたくさんある。でも、今何もしないと未来の地球や海がヒドイことになってしまうから、一人でやるより、たくさんの人数でやった方が未来につながる。
・船についているライトが、大きさは普通のライトの百倍もないのに百倍の明るさになることに驚いた。
・普段出来ない貴重な体験、見学ができたので、絶対にまた参加したい。
・夏休みの研究にまとめて、学んできたことをクラスのみんなに伝えたいです。
・安心して子どもを預けることができ、個人では出来ないような様々な体験をさせてもらい充実の内容に感謝します。
・お友達ができたこと、みんなが海の生き物にとっても詳しかったこと、イカのことを楽しそうに話してくれました。
・専門家の方々が、ただ説明するだけではなく子どもたちからの質問に一緒に答えを探すなど子ども目線の活動がありがたい。
・海の無い長野県において、海と繋がる、人と繋がる経験をする事が出来た。海がないからこそ、海についての知識を学んだり、問題に目を向ける機会が少ないので、小さなうちから、海への繋がりを意識付ける貴重な機会になったので、お金には変えられない経験だった。