信州イカ調査隊の2日目の調査は、漁師のお仕事体験からスタート。富山県氷見市の薮田漁港にやってきました。案内してくれたのは、漁師歴50年という﨑田貢さん。この日のために早朝から定置網漁に出て魚を準備しれくれました。
船に積まれた魚が船から水揚げされると「すごーい」と大歓声。アジ、タコ、キジハタ、クロダイ、シイラなど多くの種類の魚介類が上がり、漁師さんに魚の名前を教えてもらいながら種類ごとに仕分けていきます。
「魚は種類によってざらざらしてたり、ぬるぬるしている」「つかみにくかったけど、漁師さんはてきぱきとわけていてすごい」「魚はいろんな色や形をしていて驚いた」などの声が。
富山県の越中式定置網漁は約400年以上受けつがれてきた漁法で網に入った魚のうち、7割は再び海に戻る仕掛けとなっています。「どうして?」という児童の質問に対し漁師歴50年の﨑田貢さんは、「全部とっちゃうと海の魚がいなくなっちゃう。毎日、必要な分だけいただくことで、豊かな海の環境が続くんだよ」と説明しました。
最近感じる海の変化は?という質問に対し、﨑田さんは「カマスという魚は秋の魚だが、夏にとれるようになった。魚がとれなくなっている種類もあるが、とれる時期が昔より変わって、逆によくとれる魚もある。海水温の変化が影響しているのかもしれない。」と話しました。
68歳の漁師さんに対し「筋肉ムキムキでかっこいい」との感想も。毎朝早い仕事で大変と感じつつも漁業の仕事に対しさまざまな目線で関心を持った児童たちでした。