ながの海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、白馬EXアドベンチャーと連携し、長野県白馬村の小学生を対象に清流姫川をラフティングしながら川ごみの清掃活動を行う白馬姫川ラフティング&リバークリーンを7月10日(日)に開催しました。白馬村から日本海に注ぐ姫川で、村内の小学生およそ40人がラフティングに挑戦。急流の水しぶきを浴びながら、呼吸を合わせてパドルを操ったり、川の中に飛び込んだり。子ども達は、地元の豊かな自然を満喫します。「上流県ながのから海をキレイに」をテーマに小学生がアクション
イベントのもう一つの目的は、地元の川をきれいにすることです。ながの海ごみゼロプロジェクトとの合同企画として、川に出る前に、海洋ごみ問題の深刻さや海と川のつながりについて、ながの海ごみゼロプロジェクト制作の「上流県ながのから海をキレイに~今、わたしたちにできること~」の教育パンフレットをもとに海洋ごみの問題の現状を学ぶ場がもうけられました。ここでは、
・長野県には、海がないが森や川を通じてつながっているので、白馬のごみが海に流れてしまうこと
・世界中でごみが海に流れ、2050年には魚よりもプラスチックごみの量が多くなること
・ペットボトルのプラスチックごみは、海で完全に分解されるまで400年もかかること
などを学びました。
いま世界中で大問題となっている海洋ごみ。世界では毎年少なくとも800万トンものプラスチックごみが海に流出しているというでーもあります。海洋ごみの約7~8割は、街や川など内陸部から出ていて、海なし県信州も他人事ではありません。世界を代表する山岳リゾートエリアに暮らす白馬村の小学生が山と川とその先の海をキレイにするため、ラフティングに乗りながら、ごみ拾いを実施。
ぱっと見ると、ごみがない場所でも、草むらの中にはペットボトルや空き缶、発泡スチロールごみを発見。ガイドさんと一緒に清掃活動しました。ごみ袋15枚分ほどが一杯になるほどのごみを拾いました。ラフティング&クリーンリバーを体験したこどもたちからは、
・400年もごみが消えないのはびっくりした。
・海とつながっていることを知ったので、白馬から森や川や海をキレイにしていきたい
・姫川の水がキレイなのでごみは無いと思ったけど、ペットボトルや空き缶が見つかってびっくりした
・白馬の自然や海を守るために、ポイ捨てはしないでしっかり持ち帰ってほしい
・ラフティングはとても楽しかったし、合わせて、海のごみ問題を一緒に勉強できてよかった。
・海のごみの問題をお父さんやお母さん、学校の友達にも伝えたい
などの声があがりました。運営した白馬EXアドベンチャーの担当者は、「子どもたちの環境への意識が高く、白馬村から海洋ごみを削減しようとの思いが伝わった。今後は、定期的なラフティングツアーにごみ拾いを加える等のメニューも検討したい。」と話していました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催しました。