日本財団「海と日本プロジェクト」は、毎年首都圏でその活動をPRするイベントを開催しています。今年は、10月8日(土)・9日(日)、東京・江東区有明で、47都道府県の協力・後援を得て「海のごちそうフェスティバル」が開催されました。「知れば知るほど、海はおいしい。」をメインメッセージに掲げ、魚の日である10月10日(月)から世界食糧デーの10月16日(土)まで開催する”海のごちそうウィーク”のプレイベントとして開催された「海のごちそうフェスティバル」。料理研究を招いてのトークショーや、全国各地で海の課題に対して行われている取り組みの情報を発信するステージが行われました。また、日本全国の海産物等の物販やシーフードメニューのテイクアウト販売など「海のごちそう」をきっかけに、海に親しみ海の問題を自分ごととしてとらえるよう呼びかけました。海と日本プロジェクトin長野もブース出店。販売したのは、海につながる信州が誇る千曲川で育った川魚から作られた「鯉の旨煮、子持ち鮎甘露煮」。このほか、連携パートナーとのコラボ商品、「ブリのふりかけ」も販売しました。長野県ブースを訪れたお客さんからは「海関連のイベントなのに、何で海がない長野県が参加しているの?」との質問が多く寄せられ、それに対しプロジェクトメンバーは、「どこの海にも川が繋がっています。山の栄養分が川に流れ、海につながって魚たちに栄養を与えているんです。なので、長野県も海に繋がっているんです。」と答えると「なるほど」との感想が。また、今回販売した「ブリのふりかけ」に対しても、「何でブリなの?」という質問が寄せられ、「長野県の中南部では昔から年の瀬にブリを食べて新年を迎える風習があり、かつて富山から松本までブリを運んだ道が『ぶり街道』と呼ばれるほど親しまれてきた魚であることから今回コラボ商品を開発しました」と説明しました。北海道から沖縄まで、47都道府県の海産物や海に関連した特産品を販売する海のごちそうマルシェ。商品の特徴やストーリーを紹介するスタッフと会話をしてみると気候変動などで獲れる魚が変わってきているという話もあり、地域の海の現状にについて知るきっかけになりました。