自然豊かな長野県。清冽な川の水はやがて海へと流れていきます。そんな海につながる長野県には全国に誇るブランド川魚がたくさんあります。この川魚を首都圏の方々に味わってもらおうというイベントが長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」で10月20日に行われました。 横山タカ子先生の信州の長寿ごはん with 海と日本プロジェクトin長野
メニューを考案したのは、NHK料理番組「きょうの料理」に出演し、全国で活躍する長野市在住の郷土料理研究家・横山タカ子さんです。タッグを組むのは、横山さんが自身の「恋人」ならぬ「「鯉人」という長野市の淡水魚専門店・加藤鯉店の加藤修次社長です。最強コンビが信州のブランド魚を使って料理をふるまいます。使う食材は、いずれも長野県のブランド魚「信州サーモン」「佐久鯉」「信州大王イワナ」「子持ちの鮎」です。信州を代表する最強カルテットの川魚を一堂に提供するお店は地元長野でもありません。日本財団・海と日本プロジェクトin長野と長野県観光部のコラボレーションイベントとして実施される本イベントでしか味わえないメニューです。トロっとした食感が特徴の「信州サーモン」は、刺身用に昆布〆したものと燻製用にスモークした2種類を用意。ビッグサイズの「信州大王イワナ」は、ゆずの風味を加えた柚庵焼きに。卵がたっぷり入った子持ち鮎は、あまじょっぱくに詰めた甘露煮にしました。横山タカ子さんは、季節感、素材を余すことなく使うことにこだわる料理家。前菜は信州の伝統野菜などをたっぷり使った彩豊かなものをそろえました。長野県には、日本海に注ぐ信濃川水系、太平洋に注ぐ天竜川水系など、8つの一級河川の原流域です。その清流はおいしい川魚を育み、美しい海を作ります。おいしい川魚料理をたくさんの人に味わってもらい、信州の川を、そして海を想ってもらうことが開催の狙いです。参加者は「おいしい川魚を一堂に食べられるのはとてもぜいたくでおいしい」などと話していました。
<お品書き>
刺身(信州サーモン・佐久鯉の洗い)
燻製(信州サーモン冷製燻製)
焼き物(信州大王イワナの柚庵焼き)
甘露煮(子持ち鮎の甘露煮)
汁物(鯉こく) ごはん(長野県産米・信州風さやか)
前菜(青菜のおひたし、白菜キャベツのもみ漬け)
※食材協力:加藤鯉店(長野市)
横山タカ子さんは「料理の基本は水にある。自然豊かな信州の水は、美しい川となり、おいしい川魚を育てる。またその川の水が海につながり、再び雨となって山に降り注ぐ。こうした環境があってこそ、おいしい食材が手に入り、料理ができる。」と話してました。
海と日本プロジェクトin長野からは、1年間の活動報告を行い、その中で、今年の夏に長野県の小学生21人が信州ブリ調査隊と題した海洋学習プログラムを実施し、その学びの成果として、海と日本プロジェクトオリジナルパッケージのブリのふりかけが完成したことを報告しました。
この商品は、銀座NAGANO1階ショップで販売をスタート。信州を代表するおみやげとともに首都圏のお客さん向けに販売されています。
毎年、このコラボイベントを楽しみにしている常連さんも多く、首都圏の参加者は、「贅沢なメニューに大満足」「くさみのない川魚のファンになりました」などといった声が上がりました。
本イベントは、日本財団・海と日本プロジェクトin長野と長野県観光部のコラボレーションイベントとして実施されました。