信州ブリ調査隊は、北アルプスでの学習の3日後、1泊2日で富山県で本格的な海の調査活動です。向かった先は、現存する国内最古の水族館、魚津水族館です。大水槽で悠々と泳ぐブリを前に案内してくれたのは、魚類学、生態学、環境科学などが専門の稲村修館長です。「気になることがあったら、何度でも質問してくださいね」と語りかけると調査隊から「ブリは夜寝ないの?」「大人になるのに何年?」「どの部分がおいしいの?」質問が相次ぎました。ブリは、人間みたいに寝るわけではないけど、活動を休む時間があることや約3年で大人になり寿命は約8年であることを答えていました。また、ブリは、出世魚で、地元の呼び名だと、モジャコ→ツバイソ→フクラギ→ガンド→ブリと成長の度合いによって名前が変わることを教えてると、覚えるのが大変だねと感想がでました。スーパーやお寿司屋さんで切り身のブリは見たことがあっても実際に泳ぐ姿を見るのは初めてという子供が多く、隊員は目を見張っていました。稲村館長からは「3000メートル級の北アルプスから富山湾までの距離はわずか25kmと森の恵みが天然のいけすと言われる富山湾に栄養を与えている。だから長野県と富山県の両方が環境を良くしていかないと海は育たない」と説明がありました。調査隊にとっては、海とのつながりを感じた水族館見学となりました。