定置網漁と朝競りの見学をした信州ブリ調査隊のメンバーは、実際の漁師さんのお仕事を体験しようと氷見漁港の近くに薮田漁港にやってきました。案内してくれたのは、地元の漁師、﨑田貢さん。メンバーが早朝見学した定置網で魚をとっていた漁師さんです。メンバーがまず最初に体験したのは魚の選別作業。漁でとった魚を船のいけすから取り出し、選別用の台にどさっと置きます。それを市場に持っていきやすいよう魚の種類ごとにわけていきます。はじめて生の魚を触ったという児童もいて大興奮。「ツバイソ」と呼ばれるブリの子どもや、小さなサバ、タイ、カワハギ、イカ、タコなどたくさんの種類をわけていきます。「楽しいけど、毎日朝早くから、魚をとって分けて、市場に持っていくのは大変だと思った」とメンバーの一人。続いてのお仕事体験は、定置網漁で使う網の修復作業。網が破けてしまってはせっかく追い込んだ魚が逃げてしまいます。まずはやり方を漁師の﨑田さんか教えてもらいます。まるでセーターを編むように手際よく編んでいく様子を見るとメンバーからは「すごい。めっちゃ手先が器用」と驚きの声があがりました。漁師さんたちにサポート受けながらメンバーも修復をお手伝い。漁師さんのお仕事は、海で魚をとるだけでなく、網の修復の他、船の管理などたくさん。普段、食べている魚が獲れてから食卓に並ぶまでにたくさんの人の手によって届けられていることを知った児童たち。「漁師さんが大切にとってくれた魚をたくさん食べたい」「今までは少し残してしまったけど、全部食べたい」といった意見がでました。その後メンバーは、氷見漁港のとなりの氷見市漁業文化交流センターへ移動。展示されている定置網や模型見学。実際に海に仕掛けている定置網は全長が数100メートルになることを知り、「こんなに大きな仕掛けだったんだ」と驚いた様子。信州ブリ調査隊の活動もいよいよ大詰めです。