日本財団 海と日本プロジェクトin長野が2022年7月に実施した海洋学習プログラム「信州ブリ調査隊」。長野県内の小学生21人県内や富山県で行った様々な体験学習を通して、県民にもなじみの深い魚・ブリや信州と海とのつながりを学びました。その学習の成果として、このほど調査隊オリジナルパッケージのブリのふりかけが完成しました。富山県の食品加工メーカー「ヨネダ」が、海と日本プロジェクトの趣旨に賛同し、人気商品「鰤の山椒ふりかけ」をオリジナルパッケージで販売。パッケージには、子ども達が描いたブリの絵と未来の海に向けたメッセージが添えられています。ヨネダ社長の米田数彦さんは「ブリという魚は脂がのっていてはじめておいしい魚なので、子のふりかけは、おいしい脂がきちんとのっているブリを使っています。山の恵みが海を育てる。海と山は一体であることを感じてほしいです。」と話しました。ブリのふりかけを完成したことを受け、調査隊のメンバーが3か月ぶりにオンラインで集まる報告会が行われました。メンバーは、ふりかけを食べがおいしかったと大満足。ごはんのおかずにして何杯もおかわりしたとのうれしい意見もでました。調査隊に参加して、自分の考えや意見、行動が変化したことはありますか?と推進リーダーを務める松山航大アナウンサーが質問するとメンバーからは、「海を守る意識が高まり、学んだことを周りに伝えている」「地球温暖化の仕組みに海が関わっていることを知り、CO2の削減のため節電、省エネに取り組んでいる」という意見や「苦手だった魚が食べられるようになった」という声があがりました。
調査隊の活動を同年代の小中学生や学校の先生に知ってもらおうと長野市の環境こどもサミットにも参加しました。このサミットは、優れた環境活動を実施している長野市の小中学校を対象に表彰され、その活動をステージ上で発表します。信州ブリ調査隊は、3日間の活動をプロジェクターに映して報告。「海の素敵な体験を伝え、海を好きになってくれるファンを増やす。」「これからも日本の海を大切にしていきたい。」と同年代にメッセージを伝えました。子ども達にたくさんの思い出と海についての様々な学びを与えてくれた海洋学習プログラム「信州ブリ調査隊」。調査隊の活動には、奨励賞が贈られました。