「日本財団スポGOMIワールドカップ2025」は海洋ごみの削減を目指し、日本から世界へと普及啓発のムーブメントを促進する “スポーツごみ拾い世界一” を決める大会です。9月、47都道府県で開催された予選会を勝ち抜いた精鋭チームが東京に集結、世界大会であるFINALへの出場権をかけて、日本STAGEで熱戦を繰り広げました。
長野県代表は、13チームが出場した県大会を勝ち抜いた「社会福祉法人 敬老園」チーム。この日も優勝目指して、気合が入っていました。
開閉会式の会場はベルサール新宿セントラルパーク。47都道府県の代表チーム141名が集合しました。
開会式のあとは地図を見ながら作戦タイム。制限時間60分の中、どのエリアをどう回るかが重要となります。
スポGOMIアンバサダーを務めるオリンピアン(競泳)の松田丈志さんの「 チェンジ・フォー・ザ・ブルー!」の掛け声で、競技がスタート。
各チーム、商業施設やオフィスが立ち並ぶ西新宿の競技エリアへ繰り出しました。「敬老園」の3人は、道路沿いの植え込みや細い路地で丹念にごみを探す作戦に出ました。

一見きれいに見える街並みにも、ペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻、壊れた傘といった生活ごみが潜んでいました。
特に目につきにくい敷地と敷地の境、駐車場脇の茂みには大量のごみが・・・。すぐにごみ袋がいっぱいになりました。


ゴール地点に戻ったら分別と計量。ごみの重量と種類に応じてポイントが与えられます。

計量の結果、優勝は78㎏余りを集めた新潟県代表の「スマイルストーリー」になりました。47チーム合わせたごみ総量は、なんと712㎏に。
「敬老園」は19kgを集め、21位。終了後、3人は悔しさをにじませながらも、笑顔で健闘で称え合っていました。
朝日彩夏さん:「ごみがあまり落ちてなくて、悔しいなという感想です。また必ずこのチームで戻ってきたいと思います。ありがとうございました」
朝日哲也さん:「お疲れ様でした。結果は21位という、半分ぐらいというところですが、敬老園の団結力は1位だと思いますので。また帰ってきます」
征矢かほるさん:「少しでも日本のゴミが少なくなることに協力できて良かったと思っています。また出場したいと思います。ありがとうございました」

※新潟県代表の「スマイルストーリー」は、日本を含む34カ国の代表が参加した10月の「スポGOMIワールドカップ2025 FINAL」でも優勝、世界一の栄冠を勝ち取りました。