後を絶たない水難事故。これをどう防ぐかを考える「日本財団 海のそなえシンポジウム2025」が5月に開催されました。
タレントの田村淳さんを進行役に迎えたこのシンポジウムは、水難事故の防止をめざし、「海と日本プロジェクト」の一環として推進されている「海のそなえプロジェクト」の取り組みの一つです。
オープニングディスカッションでは、海野常務が「足りなかったのは情報ではなく、それをどう受け取り、どう活かすか、つまり“ものの見方”だったんです」と、すでにある情報を「どう伝えるか」「どう届けるか」という部分のズレを指摘。
そこで考え出されたのが、軽度の溺れの経験を集めた事例集『おぼれ100』。データにあがってこないような“軽度の溺れ”の声を拾って共有し、『自分ごと』として考えてもらうことが狙いです。
ディスカッションでは、「急流に入り、おぼれた。(No.49)」のようなシチュエーションについて、シミュレーション動画や河川での疑似体験映像を用いながら解説があり、映像を見た田村さんは「恐怖感が増して、気をつけようと思いました」と話していました。
取材に対し、海野常務は「そなえというのは、ある関係者だけでやるものではなくて、社会全体で醸成していくものなんだということを皆さんにお伝えできればいいなと思っております」と述べました。
「これで、おぼれた。『おぼれ100』」
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