海をもっと身近に！‶魚の鱗でアクセサリー〟　長野県高校生海の政策コンテスト・各チームの提案②　上田西高校「Westerlies」 | 海と日本PROJECT in 長野

上田西高校「Westerlies」の３人は、海洋ごみ問題の深刻さを学習したのをきっかけにコンテストに応募しました。

この日、発表したのは廃棄される魚の鱗に着目した「鱗アクセサリー」の販売です。能登での合宿で、漁の選別作業を体験した際、地面に大量に落ちている鱗を目にしたことが出発点でした。

「キラキラしているのに、価値を見出されずに捨てられている」。そう感じた３人は鱗のアクセサリー作りに取り組む作家の存在を知り、連絡を取って自分たちも試作することに。その一方で、石川県をもう一度訪れて、海洋ごみの多さなどを実感し、アクセサリーを通じて、海の課題を知ってもらう政策を練ることにしました。

鱗を近く鮮魚店でもらい、洗浄・乾燥・染色し、レジンでコーティングしてイヤリングやネックレスに仕立てました。スタジオでも実際に生徒が着用。「一枚ごとに模様や厚みが異なり、その個性を活かすのが難しくも面白い」と制作過程を紹介しました。

そして、アクセサリーを身に着けることで、海を身近に感じてもらい、海洋ごみや漁業振興など、その先の海の課題も考えてもらえるようにしたいと展望を語りました。

審査員の実業家・武藤さんは「自分も作ってみたいという人向けに、製作体験のワークショップも取り入れたら、さらに広がりそう」とアドバイス。JAMSTEC 上席研究員の野牧さんは着眼点を評価した上で「ネイルにも応用できるのでは」と述べました。

次のレポートは提案③松本県ヶ丘高校「WOVEN FATE」です。