海の恵みを届け隊!調査2日目は活動のメインイベント。隊員全員で海へGO!
今年一番の大型台風の接近が心配されたこの日(9月5日)。天候はというと…。
超が付くほどの晴天に恵まれました。この日は、地元の漁師さんがメンバーを務めるかきざき田舎体験交流促進協議会の協力のもと、実際に魚を獲る漁船に乗せてもらうことに。ワクワク、ドキドキの体験。まずは、代表を務める漁師の坂木勝さんから、この周辺で行われている漁法「刺し網漁」についての説明を受けます。刺し網漁は、魚が遊泳通過する場所をさえぎるように、細長い帯状の網を張り、網目に刺させたり、絡ませたりして漁獲する漁法です。実際に漁の様子を見せてもらおうと、隊員たちは漁船に乗って日本海へいざ出港!
本物の漁船に乗るのは初めてという子がほとんど。水しぶきが上がるたび、大きな歓声が。海が身近にない長野県の子供たちにとってはかけがえのない体験です。
漁港から3km離れた場所で、刺し網漁を見学。船上で改めて、地元漁師さんに説明を受けます。
それにしてもみんないい笑顔。漁港に戻ってからは、刺し網にかかった魚を外す作業をお手伝いします。
豊かな漁場である柿崎地区ですが、この日は、ほとんど魚が獲れませんでした。漁師の坂木さんによるとかつては豊富に獲れた夏の漁も、最近は、なかなか獲れないとのこと。原因としては、海水温の上昇が影響していると指摘します。「近海の海水温が30℃近くあり、魚が移動したり、深い場所に行ってしまったり、今まで、獲れていたポイントに8月9月は魚がいなくなっている。」
また、網には海洋ごみが絡まっているなど、今、海で起きている変化を実感した様子。それでも少ないながらも捕獲した魚やカニに大興奮。
日々、海で働く漁師さんの話に真剣に耳を傾ける隊員たち。見た目は本当に青く美しい日本海も、海の中では、大きな変化や問題を抱えていることを感じ、改めて、海を守っていきたいと感じてくれたはずです。