レポート
2020.08.30

海の恵みを届け隊➂鮮魚が山国・信州に届くまで

長野県在住の小学5-6年生で結成された海の恵みを届け隊!上田市の浦野川で生物調査を行った後、隊員たちが向かった先は、長野市の長野県Aコープ ファーマーズ南長野店。新鮮な魚や長野県産の野菜が豊富に取りそろうお店です。ここでは海がない信州でおいしい海の幸が食べられる秘密を調べます。

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鮮魚コーナー 産地調査&バックヤード見学

まずは、店頭に並ぶ鮮魚がどこから山国・信州に届くかを調査。普段何気に見ている魚がどこから届いているのかを調べます。

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隊員ノートに細かく記入。調べてみると、近県の北陸地方からの種類が多いものの全国から長野県に届けられることを実感します。IMG_0896

産地調査の後、普段は入れないお店の裏側を店長さんに案内してもらいました。店頭に並ぶ鮮魚は、その日の早朝に漁港に水揚げされたものが多いと説明を受ける隊員たち。海なし県の信州ですが、冷蔵技術の発達や交通網の整備により、今では、海あり県とほとんど変わらない新鮮な状態の魚が届けらています。魚をとる人、仕分ける人、運ぶ人、たくさんの人を通じて、お店に並び、さらには食卓へとあがることを実感。

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世界各地から届けられる魚は冷凍庫に保管されています。この部屋の温度はなんとマイナス25℃から30℃。この日の外の最高気温は35℃でしたから、その気温差約60℃。「寒い、寒い」と言いつつもテンションMAXの子供たち。

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長野県Aコープでは、魚を販売する際に出る「あら」を捨てずに、肥料にする食物リサイクルを実施しています。「日本、そして、世界で獲れる魚が長野県の畑の肥料になり、やがで野菜や果物になる。こうしたことからも海と信州はつながっているんだよ」と説明する店長。意外なつながりに隊員たちも驚きを隠せない様子でした。

 

長野県の伝統的海産保存食

今では、新鮮な魚を毎日食べることができますが、その昔、山国信州では、生の海の魚を食べることは難しいことでした。鮮魚がなかなか手に入らない時代、さまざまな知恵で海産物を味わってきました。その中のひとつが「えご」。かつての夏の贅沢品とされた「えご」は、海藻の仲間。実は海草や海藻が生息する藻場(もば)が、調査2日目のテーマ。森と川と海のつながり、そして、鮮魚が信州に届けられるまでを初日に学んだ隊員たち。2日目は、いよいよ海へ。信州の海”新潟県上越”の日本海での調査です。

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つづく

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