海と日本プロジェクトin長野では、毎年テーマを変えて、小学生の学習活動を実施しています。今年度のタイトルは・・・
長野県の諏訪湖から伊那谷を流れ、静岡県の太平洋にそそぐ天竜川。その流域で暮らす小学5-6年生の20人を隊員に任命し、森・川・海のつながりについて調べてもらいます。信州の森から海へ・・・天竜川は何を運んでいるのでしょうか? それは海にどんな影響を与えているのでしょうか? この夏、みんなで調査活動を行います! そして何か問題を発見したら、その解決方法を考えるのも大事な使命です。
関東甲信が梅雨明けした翌日の7月30日(火)。天竜川調査隊の初めての活動がおこなわれました。駒ケ根市の天竜川沿いにある施設「下平一心館」に隊員たちが集合し、まずは結団式です!
子ども達は3つの地域から集まっていて、伊那市チームにはオレンジ、駒ケ根市チームにはグリーン、喬木村チームにはイエローのユニフォームが配られました。
司会進行は、海と日本プロジェクトin長野の推進リーダーで、NBS長野放送の重盛赳男アナウンサー!
重盛アナは伊那市出身。子ども達と同じ伊那谷で、天竜川を眺め、身近に感じながら育ってきました。また、鹿児島に住んでいたことがあり、特技はサーフィン! 好きな寿司ネタは「かんぱち」(笑)。とにかく海が大好きです!
重盛アナから子ども達に「海、好きな人?」と尋ねると、みんな一斉に「はーい!」と挙手。海なし県民として、海を愛する気持ちは同じです。
天竜川調査隊の隊長は、長野県みらい基金の高橋潤理事長。
「山と川と海がどうつながっているのか、山に行き、川に入り、海まで行って、隊員の皆さんの目と耳と体で、感じ、学んでください。楽しんで、がんばりましょう!」と語りかけました。
また、学習をサポートする3人の男子学生(信州大学 理学部生2人と大学院生)と看護師さんも、心強い味方です。
スタッフ紹介が終わり、次は子ども達の自己紹介です。実は事前に「海の好きなところを考えよう」という宿題を出していました。名前・学年と共に、「海の好きなところ」を発表してもらいましょう!
「いろいろな生き物がたくさんいるところ」「川にはいない魚がいるところ」「キレイな貝がたくさんあるところ」・・・
「遠くまで見える水平線」「青く透き通っているところ」「家族や友達とたくさん泳いで遊べるところ」・・・
みんな、それぞれ着眼点が違って面白いですね。
ある隊員は「海にいる魚がおいしいから海が好き!」と発表。会場から笑いが起こりました。でも、とっても重要な意見です。私たち人間にとって、魚介類は大切な食べ物でもあります。無くなってしまったら困りますよね。
また「光の具合で海の色が変わるところが好き」という、科学的で文学的な発表もありました。
続いて、チームに分かれてグループワーク!
課題は「理想の海」。自分たちが大人になったとき、未来の海はどんな海であってほしいか? チームで話し合い、1つの意見にまとめます。
各チーム、どんな「理想の海」を考えたか。班長に発表してもらいます!
伊那チームの理想の海は・・・「きれいな水/ゴミがない/生き物がいる」。
駒ヶ根チームは・・・「ゴミが少なくて生き物がたくさんいるきれいな海にしたい」。
喬木チームは・・・「魚がいてごみが流れてこない安全できれいな海」。
「ゴミのないキレイな海」というのが、みんなの共通の理想のようです。天竜川調査隊の目標が見えてきました!
さて、結団式を終え、隊員たちは屋外へ・・・。いよいよ調査活動スタートです!