レポート
2017.12.25

信州の新たな食への挑戦。ブランド魚「信州大王イワナ」

最近、長野県内の多くの飲食店で見かける信州の新たな特産品。

海のない長野県が満を持して発信する、ふたつのブランド魚を皆さんはご存知でしょうか?

 そのひとつが、威風堂々としたたたずまいから大王の名を冠した「信州大王イワナ」。信州産のおいしい魚を全国に発信したいという生産者の熱い想いと最新の技術が生み出した、新たな信州産ブランド魚です。

 

美味しい魚にかける情熱と最新技術

刺身でいただける、大きくておいしいイワナを、いつの季節でも安定して提供したいという想いから、長野県水産試験場が安定的に生産できる量産技術を確立。卵をもたずに早く大きく成長する全雌三倍体の「信州大王イワナ」を生み出しました。現在では県内約30の熟練した養殖業者の手により育てられています。

 

普通のイワナと何が違うの?

信州大王イワナは大きくなっても卵を持たないため、従来のイワナが産卵期を迎える秋でも痩せることがなく、一年を通じて味が落ちずにおいしく食べられる上に、産卵に要するエネルギーを、そのまま旨みとして体内に蓄積し続けられるのです。

しかし、その個体を作出する過程では、大変な困難もあったようです。

元々、他の自治体の水産試験場では成功していた全雌の三倍体の作出でしたが、その方法をそのまま長野県の気候や水温の条件で試みても、なかなか良い結果が出ませんでした。水温の微妙な調節など、長野県の風土に最適な条件を何度も試行錯誤し、やっとの想いで誕生したのが信州大王イワナなのです。

適度に脂ののったその身は優しく穏やかな風味で、クセのないあっさりとした味わいが特徴です。信州の清らかな水で育てられたその身は白く透き通り、優しい味わいで噛むほどに旨みと甘みが広がります。

その身の旨みと甘みを味わうため、まずはお刺身で食べてみてください。また、クセがないため和洋中いずれの料理にも適しており、例えばオーブンで蒸し焼きにするパピヨットなど、様々な料理法で楽しめる魚です。

まさに大王の名にふさわしい、懐の深い魚です。

 

 

イベント詳細

イベント名信州ブランド魚「信州大王イワナ」の生産
\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

海と能登 復興そして未来~大学生から見た里海の魅力~
レポート
2024.11.14

海と能登 復興そして未来~大学生から見た里海の魅力~

信州の子どもたち、答志島で海洋ごみと対峙する! 後編
レポート
2024.11.12

信州の子どもたち、答志島で海洋ごみと対峙する! 後編

ページ内トップへ