5月の結団式で始まった「信州 塩をめぐる冒険」。
それぞれの地域の中で学び、夏休みには1泊2日で富山の海まで冒険ツアーに出かけた子供たちが、チームごとにこれまでの学びをまとめる新聞作りを始めました。
新聞の作り方を教えてくれたのは、信濃毎日新聞社の畑光一さんです。
塩尻チームの子供たちが作るのは「海につながる塩尻新聞」!
今回は、1人1つの記事を担当して、6つの記事を合体させて1枚の新聞を作ります。
「新聞に何を書きたい?」畑さんの問いかけで、新聞に何を書こうか話し合いが始まりました。
「マイクロプラスチックのことを書きたい!」「人が捨てたペットボトルとかのゴミが小さくなって(マイクロプラスチックになって)それを魚が食べて、その魚を人が食べて害になるんだよ」。・・・海で学んだマイクロプラスチックの話しは、子供たちの心に大きく残ったようです。「じゃ、海のない長野県の人には関係ないのかな?」と聞くと、「ここで捨てたゴミも川に流れて海に行くから、海から遠くてもゴミは捨てちゃいけない」と子供たちが教えてくれました。
これまでの活動を知らない畑さんが、子供たちの話を聞いてわからないところを確認しながら話し合いを進めたので、海から遠い場所に住む人と海との関わりや、これまで学んできた記憶を、みんなで整理できました。
「塩尻新聞」だから、塩尻で学んだことを1番大きな記事にしよう!
塩尻のみんなが勉強したこと…「分水嶺」が良いんじゃないかな?
小さな池から、水が北と南に分かれて川になって、太平洋と日本海に流れて行く、その境が「分水嶺」です。そんな珍しい場所が塩尻にある。リーダーのゆうき君が担当することになりました。ゆうき君は「塩尻にある小さな池から流れ出した水が太平洋と日本海に流れていくおもしろさを、たくさんの人に知ってほしい」「分水嶺を知ってもらって塩尻の魅力にしたい」と、記事を書き始めました。
他の子供たちも「海水から塩を作ったこと」「塩を運ぶ方法」など、それぞれテーマを決めました。
①伝えたいこと
②具体的な内容を3つ(伝えたい順番)
③考えたことや思ったこと
を考えながら、記事を書きます。
さっきまでわいわいと賑やかだった子供たちでしたが、自分でメモしたノートとにらめっこしながら、真剣な表情で机に向かいました。
わからないところは、畑さんや、これまで塩尻のフィールドワークで講師をしてくれたしお研究会会長で塩ソムリエの加藤光久さんに内容を確認しながら、書き進めます。
しばらくすると「こんなに余っちゃった」「マスが足りないよ」と、声が上がりました。それぞれ担当する記事は150~180字と文字数が決まっています。決められた文字数ちょうどに書くのは、なかなか難しいようです。何度も書き直しながら、下書きを完成させました。
今回はここまで。9月に記事に合う写真を決めて、清書した記事を合体させて新聞が完成します。新聞には、どんな記事が載るのかな?子供たちがこの冒険で何を感じたのか、完成した新聞を読むのが楽しみです。