2018年9月30日(日)に放送された第15回の内容を紹介します。ミニ番組シリーズ「海につながる長野県 ~海と日本プロジェクト in 長野~」は、NBS長野放送(8チャンネル)で毎週日曜 よる9時48分から放送しています!(編成事情により休止となる場合があります)
大町市街地の北、長野市に通じる善光寺街道と、新潟県に続く塩の道「千国街道」の分岐点です。この日は、「海と日本プロジェクトin長野」の今年のテーマ「信州 塩をめぐる冒険」に参加した大町市の子ども達が、地元に残る塩の道を訪ねます。
向かうのは、仁科三湖の1つ、青木湖畔。大町市と白馬村境にある佐野坂峠です。佐野坂峠の塩の道は、現在の道路からわずかに入った森の中を通っていました。沿道に立つ、古い石仏が目をひきます。大町市の元教育長荒井和比古さんに教えられ、子ども達は、石仏に書かれた文字を読み、作られた時代などを調べます。
石仏は、33体あり、佐野坂西国三十三番観音像と呼ばれます。並ぶように立つ大きな木は、雪深い峠道の目印となるよう植えられたもの。重い塩を背負い、この道を行き来した人達は、沿道の観音に、旅の無事を祈りました。子ども達は「険しい中でも拝んで、一所懸命運んでいたことがよく分かりました」「大変な中で頑張って、みんなのために塩を運んできてすごいと思いました」と話していました。一方、荒井さんは「ほんと大変な世の中を、力を振るって生きてきたんだなあっていうことを感じてほしいですね」と話していました。
森の中に点在する観音像。その姿に、海から塩を運んだ昔の人の労苦を思う、貴重な学習になりました。