2018年6月24日(日)に放送された第3回の内容を紹介します。ミニ番組シリーズ「海につながる長野県 ~海と日本プロジェクト in 長野~」は、NBS長野放送(8チャンネル)で毎週日曜 よる9時48分から放送しています!(編成事情により休止となる場合があります)
大町市にある、かつての塩問屋「塩の道 ちょうじや」。新潟県から山国信州へ運ばれる塩の入口として栄えた大町の様子を、今に伝える貴重な施設で、一般の人にも公開されています。先月、海と日本プロジェクトin長野の今年のテーマ「信州 塩をめぐる冒険」に参加する小学生20人が、この施設を見学しました。塩を通して、海の役割や、海とのつながりを学びます。
ここには、新潟県糸魚川市から人が背負い、牛や馬も使って行われた塩の運搬に関わる様々な資料が展示されています。荷物を運ぶ「歩荷」と呼ばれた人たちは、およそ60キロの塩を背負い、険しい峠道を歩いたといいます。重いものを持って運んできた人たちについて、子供たちは「凄いなって思いました」「60㎏なんて僕にはもてないし、大変だったと思う」などと話していました。
この日は、このプロジェクトに関わる長野県立大学の中澤弥子教授も、子ども達と一緒に見学しました。中澤教授は「昔の信州人が、食に対して行ってきた工夫を学んでほしい。また、食材だけでなく文化的な面でも、長野県と海がつながっているっていうことを感じ、学びを広げてもらいたい」と話していました。
「塩の道 ちょうじや」には、運ばれてきた塩を貯蔵した「塩蔵」もありました。塩から溶け出す「苦り」を集める仕組みも当時のままに残されています。大切な塩と、それを生活に生かす工夫。子供たちは、遠く海から運ばれる塩の貴重さを、改めて心に刻みました。