2019年10月20日(日)に放送された第20回の内容を紹介します。ミニ番組シリーズ「海につながる長野県2019 ~海と日本プロジェクト in 長野~」は、NBS長野放送(8チャンネル)で毎週日曜 よる9時48分から放送しています!(編成事情により休止となる場合があります)
ここは、静岡県の遠州灘に注ぐ天竜川の河口です。やってきたのは、海と日本プロジェクトin長野が企画した天竜川調査隊の子どもたち。これまで学んできた信州の森や川と、海とのつながりの学習を深めようと、静岡の海を訪ねました。川が運ぶものは、水だけではなく、森の栄養や山の土砂もあることを学んできた子ども達。この日は、天竜川から海に流れ込む土砂の減少で、砂浜が後退してしまっている事を知りました。
砂浜のあるきれいな海を守りたい。子ども達は「きれいな海を守るぞ~!」と海に向かって叫びました。
子ども達はこの後、更に学習を深めようと、環境学習会に臨みました。この中では、およそ20年で100mも砂浜が後退している場所があること、その原因は、海に流れる土砂の、ダムによる減少であること、現在では、ダムに溜まった土砂を下流に流す取組が進んでいることなどを学ぶことができました。
子ども達は「上流のダムの影響で、海岸線がどんどん後に下がっていることは、びっくりしました」「土砂を流すことが大切だということが分かりました」などと話していました。
一方、講師を務めた国土交通省 浜松河川国道事務所 福本晃久調査課長は「砂浜がなくなることによって、津波対策のための堤防が破壊されてしまうおそれもあります。砂浜が健全にあるということは、とても重要です」と話していました。川が運ぶ土砂が美しい砂浜を作る。その大切さを改めて学んだ、静岡での学習会でした。