今から約200年前に作られた、安曇野市を流れる農業用水路「拾ヶ堰(じっかせぎ)」。安曇野の広大な水田の、水の源を学んでほしいと、県などが毎年実施しています。
拾ヶ堰の水は、松本市を流れる奈良井川の頭首工で一部せき止められ、取り入れられています。県内有数の穀倉地帯を潤す全長15キロの拾ヶ堰は、流路を遮る梓川を超えるため、いったん川底より下にくぐらせ、サイフォンの原理で、反対側の地表に出す仕組みになっています。約3000分の1という緩やかな勾配で、ゆったりと流れる用水の水。復元された昔の測量器と今の測量器の見え方を比べながら、昔の人の努力と水の大切さを学びました。
「海につながる長野県2017 ~海と日本プロジェクトin長野~」(30回シリーズ)
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