信州の海として長野県民に親しまれる新潟県上越市で、ゲーム感覚ごみ拾いイベント「清走中」が開催されました。会場となった道の駅・うみてらす名立には長野県、新潟県各地から約150人が集まりました。清走中は時間内にLINEを通じて様々な指令が出されそのミッションをクリアしながらごみを拾う内容です。ながの海ごみプロジェクトは清走中in上越実行員会と連携し、イベントを開催。今回は上越市も共催となっていて中川幹太市長もこの日は参加。「上越は海岸線が長く、漂着ごみが集まりやすい。行政も清掃活動を行っているのがこのようなイベントとして楽しくごみ拾いを行うのはおもしろい取り組み。長野県からの観光客も多いので海がきれいにする活動はありがたい」と話しました。イベントでは、ペットボトルを10本拾うと金の手袋、15本拾うと金のペットボトルが交換でき、ポイントが加算されます。海岸で目立ったのがペットボトルと空き缶、また、使い古された漁具も目に着きました。最後のミッションは謎解き。ある数字をとき、数字をタブレットに打ち込むとハンターの動きがストップ。そのすきに宝箱を持っていくとゲームはクリア。
参加者150人がこの日集めたのは合計325kgのごみ。うちペットボトル81 kg、ビン・カンは51 kg。チームごとに集計し、表彰式。表彰された人もそうでない人も楽しみながら海をキレイにできた活動に満足した様子。
「海が好きなので、海のためにできることを親子でしようと思い参加」「やらされる清掃活動でなく、楽しみながらやりたい清掃活動がいい」「ミッションなど工夫された取り組みでこどもが飽きずに一心不乱にごみを拾っている姿がうれしかった」などの声が上がりました。イベントをプロデュースした長野市出身の大学生で海と日本プロジェクトの熱源人材、北村優斗さんは、「海洋ごみは今、世界的な問題。海をもっときれいにしたいと全国で活動中。上越の海は中国や韓国からの漂着ごみが多く、目の当たりにして衝撃を受けた。さらに、内陸部からのごみも多いと聞き、何とかしたいと思った。今回はこんなにたくさんの人が参加してくれて感動的だった。」
清走中は東京、広島などで開催してきて、今年は長崎でも実施予定。ごみ拾いを意識が高い人だけでなくみんなが楽しめワクワクできるような活動を広げていきたいとしています。