全国で盛り上がりを見せている『プロギング』。ジョギングとごみ拾いを組み合わせたスウェーデン発祥の活動です。6月10日に長野市と海と日本プロジェクトin長野 が連携し開催されました。家族や普段からジョギングが趣味という市民ら40人が参加。海洋ごみ問題を学びながら地域清掃に貢献しつつ、ジョギングをしながら、さわやかな汗をかきました。
長野市中心市街地のセントラルスクゥエアに集まった参加者たち。まずは本イベントを運営するプロギングジャパンの常田さんから「かっこいいごみの拾い方」の指導から。
常田さんは「今日はごみを拾うことが目的ではなく、みんなで楽しく体を動かし、その上で、ごみを1つでも拾ったら、みんなはこの街をキレイにしてその先の海をキレイにしたヒーロー、ヒロインです」と伝え、場を盛り上げます。ごみを拾う義務ではなく、「楽しい、またやってみたい」と感じてもらうことが大事と話します。
イベントに参加した長野市の荻原健司市長の掛け声でスタート。参加者は2.5キロと3.5キロの2つのグループに分かれて市街地へと走って進みます。
途中、環境クイズも3か所で実施。「海洋ごみのおよそ何割が街や内陸部からでたものでしょうか?(答えは7~8割)」といったものなど海がない長野県でも海洋ごみ問題は自分ごとであるというメッセージを伝えることがこのイベントの趣旨です。
一見、きれいな街も良く探すとペットボトルや空き缶、たばこの吸い殻などが落ちていて、次々と参加者は拾っていきました。ごみを拾った人がいたら「ナイス」とみんなで声がけするのもこのイベントの特徴。褒められると嬉しくなり、まるで宝探しのようにごみを見つけて拾っていきます。
参加者は善光寺や県庁、裾花川周辺を約1時間かけてめぐり、全部で4キロのごみを拾いました。
全国各地でプロギングイベントを開催する常田さんは「長野市は本当にごみが少なくてきれいな街で驚いた。市民の美化意識が高い都市」と感心した様子。
参加した小学生からは「とにかく楽しかった。」「いいことをして運動もして心が気持ちよかった」「またやりたい」といった感想が聞かれました。
走ってごみを拾う新しいアクティビティ『プロギング』。「ナイスー!」の掛け声が飛び交い、ゴール後は全員でハイタッチ。親子で一緒に、もしくは、その時初めて出会った仲間たちと良い汗をかいた時間となりました。
このイベントは日本財団が推進する海洋ごみ削減活動「海と日本プロジェクト チェンジフォーザブルー」の一環としてとして実施しました。