ジョギングしながらゴミ拾いをする新しいアクティビティ「プロギング」。今年で2回目となる「長野市プロギング」が6月1日(土)に開催されます。
昨年は約40人の参加者が集まり大盛況だったこのイベント。親子で参加したり、その場で出会った仲間と一緒に走ったり。ゴミを拾いながら「ナイスー!」と声を掛け合う姿は、まさに一石二鳥の社会貢献活動そのもの。ゴールした時の達成感は格別です。
今年は体力に自信のない人でも参加しやすい3kmの「ゆるぎんぐコース」と、しっかり走りたい人向けの5kmの「エキスパートコース」の2コースが用意されています。 集合場所の長野市役所 桜スクエアを出発し、ゆるぎんぐコースは長野駅周辺を、エキスパートコースは善光寺下駅方面を回るルートです。 当日はインストラクターがペースを調整してくれるので、老若男女問わず誰でも気軽に参加できるのが魅力です。「走る、拾う、交流」の3つがテーマ。ジョギングが苦手な人も安心して参加できます。
※写真は昨年のイベントの様子
プロギング中にはチェックポイントで環境に関するクイズが出題されるのも面白い企画。また終了後にはみんなで集めたゴミの種類を振り返る時間も。 「海に漂着するゴミの約8割は陸から流れ着いたもの」という事実を知り、ゴミ問題を自分ごととして考えるきっかけにもなります。 長野市は内陸部に位置していますが、ポイ捨てされたゴミが川を通じて海に流れ着く現状があります。だからこそ、一人一人が意識を高め、ゴミを出さない、捨てない、拾う行動を。そんな思いも込められたイベントなのです。
実は、長野市プロギングが開催される6月は「海ごみゼロウィーク」。日本財団と環境省が共同で推進している海洋ごみ削減のための一斉清掃活動週間なのです。 世界では今、海洋プラスチックごみが深刻な環境問題となっています。このままでは2050年までに海洋中のプラスチックが魚の量を超えるとの試算も。 日本の海岸でも大量のごみが打ち上げられ、海洋生物への影響が心配されています。 海ごみゼロウィークでは、ごみを出さない、捨てない、拾う行動を一人一人が実践。それが日本から世界へ、海の未来を変える第一歩になると呼びかけています。 長野市プロギングも、この海ごみゼロウィークの趣旨に賛同して開催。上流県ならではのアクションで、海をきれいにする活動に参加しましょう。
プロギングの発祥はスウェーデンで、今や世界約100カ国に広がる地球規模のムーブメントに成長しました。走るだけでなく、しゃがんだり屈んだりすることでエクササイズ効果も抜群。ゴミ拾いをしながら初対面の人とも自然と交流が生まれるのが魅力です。 日本でもプロギングの輪は全国各地に拡大中。長野市プロギングには、荻原市長も参加予定。行政と市民が一体となって取り組む姿は、日本の誇りにもなるでしょう。
参加者にはプロギング用の軍手に加え、マイクロプラスチックを出さない「セルローススポンジ」のプレゼントも。細部までエコに配慮されています。
ランニングが苦手な人でも、子ども連れでも、誰もが楽しく参加できる長野市プロギング。 ぜひこの機会に、汗を流しながら環境について学び、仲間と交流する体験をしてみてはいかがでしょうか。 「走る、拾う、学ぶ」アクションが、海だけでなく地球の未来を変える一歩になるはずです。