日本財団の「CHANGE FOR THE BLUE」と環境省の「Plastics Smart(プラスチック・スマート)」キャンペーンの共同事業「海ごみゼロウィーク」 。5月30日(ごみゼロの日)~6月8日(世界海洋デー)前後までを海ごみゼロウィークと定め、日本全体が連帯し、海洋ごみ削減のためのアクションを一斉に行います。
長野県内では、ひと足早く、5月26日(日)に 海ごみゼロウィークの活動を実施しました。長野県と、海と日本プロジェクトin長野県実行委員会が合同で開催する、河川一斉清掃「クリーン信州forザ・ブルー」。
県内10ヶ所、10の河川で ゴミ拾い活動を同時に実施し、海洋環境保全の機運を、上流県の信州から高めていこうという狙いです。
メイン会場の長野市には、阿部守一知事、長野市、環境省、海と日本プロジェクトin長野県実行委員会等のほか、100人を超える一般ボランティアが集まりました。
阿部守一知事は、挨拶で、長野県が取り組む「信州プラスチックスマート運動」を紹介。海洋プラスチックごみ問題への対策として、上流県の信州からゴミ減量に取り組む意義を訴えました。
※信州プラスチックスマート運動は、Choice(意識して選択)、Change(少しずつ転換)、Collect(分別して回収)の3つのCを意識して行動しようという運動です。
また、海と日本プロジェクトin長野県実行委員会の高橋潤委員長は「ゴミを捨てない、出さない、拾う。これらの行動を通じて、海の未来を守っていきましょう」と呼びかけました。
参加者は、青いタオルを首に巻いて河川敷へ。海ごみゼロウィークでは、「海を思う気持ちの象徴として、青いアイテムを身に付けて活動しよう」と、全国で呼び掛けています。
長野市会場の参加者たちは、千曲川の河川敷で清掃活動。
プラスチックの容器や袋が目立ちます。ここで捨てられたものだけでなく、上流から流れ着いたものもあるのでしょうか。
わずか1時間で、大量のゴミが集まりました。
県内10ヶ所・・・佐久地域(千曲川)、上田地域(千曲川)、諏訪地域(十四瀬川)、上伊那地域(与田切川)、南信州地域(土曽川・天竜川)、木曽地域(神谷川)、松本地域(田川)、北アルプス地域(高瀬川)、長野地域(千曲川)、北信地域(千曲川)で、のべ385人が参加した「クリーン信州forザ・ブルー」。県内全域で回収したごみの総量は約13㎥、うちプラスチックごみの割合は63.5%でした。
適切に処理されないプラスチックやポイ捨てされたごみは、川を流れ、海に入り込んで海洋ごみになります。プラスチックごみは岩や波にぶつかって細かく砕かれ、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい海洋ごみになります。これを魚やウミガメをはじめとした海の生き物たちが誤って口にしていまい命を落とすこともあり、大きな問題になっています。川の上流に暮らす長野県民にとって、海洋ごみ問題は他人事ではありません。私たち一人ひとりの行動が、海の未来を守ることにつながります。ごみを出さない、ごみを捨てない、ごみを拾う。この当たり前な行動を通じて、長野県から世界へ、海の未来を変える挑戦を続けていきましょう!